ただほろ苦い青春なんていらなくて【ウォールフラワー】
なんでブログはじめたの?
そもそも、はてなブログなんて始めたのも、消費し続ける生活がイヤだっただけで、明確な理由なんてないのよね。
(当時ははてなブログで掲載していたんですねー。noteに移行途中ですが、あえて当時の記載を残しておきます)
ただただ、無限に振ってくるタスクで押しつぶしてくる社会人生活がつらくて始めただけです。
多分、映画とゲームの話をするだけの記事が延々と続くと思います。
以上
映画「ウォールフラワー」について
突然自分語りしてもいいっすか
「涼宮ハルヒの憂鬱みたいな高校生活を送れなくてもいい。でも、らき☆すたみたいな高校生活をなんとなく送ってみたい」なんて淡い期待は、登校一日目に粉々になりました。風の前の塵に同じです。
振り分けられたクラスは、この世の陽キャ()を集めたような地獄。当時から思っていたんですけど、高校生の陽キャが陽キャたる所以って、"恥知らず"だからなんですよね。
昨日テレビでやってたバラエティの真似を恥ずかし気もなくできること、大声で話せること、簡単にセクハラができること。今考えると、足が速くてモテる、っていう謎理論と同じ。嫌いなんだよなぁ、あーいう人種。
なんて考えていたら、僕は高校生活でほとんど友達ができず、今連絡を取る子はせいぜい一人(ちなみに、今でも連絡を取る貴重な友人にLoLというゲームを教えてもらいました。バカほど時間が溶けていきます。軽く恨んでいます。)ゲーセンと家の往復しかしておらず、家で映画とゲームの永久ループ。
唯一思ったのは、アメリカの学校じゃなくて良かった、って思うこと。アメリカのカーストってすごいから。。。
アメリカのスクールカースト
映画「ハイスクール・ミュージカル」ってすごいキラキラしたアメリカの高校生活が描かれているけど、その下には、大量の屍が転がっているわけで。
通称Nerd(ナード)と呼ばれるアメリカの陰キャの大群の上に成り立つ、牛乳をチンしたときにできる薄い膜程度の希少な存在"Jock(ジョック)"と"QueenBee(クイーンビー)"を主体にした映画が「ハイスクールミュージカル」です。(知らんけど)
ここで、知らない人のために、簡単にアメリカのスクールカーストについて解説を。
ヒンドゥー教で言うところの司祭:バラモンに相当するカーストが、この図で言うところの"Jock"と"QueenBee"。
Jockは大概アメフト部のやつ。QueenBeeはそのチア部みたいなやつ。唯一日本の陽キャ()と違うところは、体育会系であるということ。こーいうやつらが夜な夜なパーティして、ドラッグとかやるんでしょ?(偏見)
アメリカの親は、息子をJockにしたいがために、幼少期からスポーツを習わせるなんてことも珍しくないらしい。
そしてSidekicks。こいつらは取り巻きで、所謂"金魚の糞"。絶対に物語の主人公にはなれないけど、カースト弱者を絶対に下に見るやつ。
書けば書くほど口調が荒くなってきましたが、カースト上位の人間が主人公になってる映画がかなり多い。実際にはカースト内弱者が40%も学校にはいるのに。
本当はこの"Nerd"をメインにした作品も紹介したいところではあるけれども、それはまた別の機会に書こうと思う。
という感じで、比較的2000年代までの映画は、この「薄い膜」を主体にした映画が主流でしたが、2010年代から、この流れが少し変わってきます。
その中で今回紹介したい映画があるってわけよ。
「ウォールフラワー」
「おすすめの映画ある?」って聞かれたときに絶対に最初に奨めるのがこの作品。
この映画とカリオストロの城は親の顔ほど見た
ネタバレしない程度にあらすじを載せたわけだが、簡単に言うとこんな感じ。
主人公チャーリーは、カーストの話であげた"Nerd"に分類される人種。ナッシングはカーストの図でどこに位置するかも難しいが、引き立て役、通称:Slackerに近いかもしれない。ほんで、ナッシングの義理の妹サムがエマワトソンなんよ。文句ないでしょ。
この3人の理想とも言い難い"甘酸っぱい"青春を描いたのがこの作品。
陰キャの主人公チャーリーに、なぜかよくしてくれるナッシングとサム。今までくそだと思っていた学校生活が少しずつ楽しくなってきた。なんならエマワトソンのことめっちゃ好きになってきたんやけど。見える世界の色が変わってきた気がした。
ってな感じの映画。映像が良い、っていう表現はあまりにも抽象的すぎるので、表現を変えたいと思う。
この映画における主人公の心象は、すべて映画の中で完結している。
という風に感じている。それは映像美や表現で、主人公の感情がストレートに映画の"画角"で補完されきっている、ということ。
魅力を語る、ということがこれほどまでに難しいものなのか、と書きながら思った。
今回はこれくらいで。気になったら、ぜひ見てほしい。
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