21歳。わたしを愛す方法を学びたい
私は年末に必ず、新しく始まる1年の目標を立てる。
あれをしたい、これをしたい、こんなことができるようになりたい。
ちょっとした自慢だが、毎年、この目標をクリアし続けいている。
でも、満たされない。
自分がしたいことをしているはずなのに、自分が生きたいように生きているはずなのに、満たされない。
先月、私は21歳になった。
これ以上、年を重ねたくないと思ったときに
私は大人になってしまったんだと思った。
子供の頃、大人になっても心はずっと子供だよと聞いていたけれど、あれは本当だったんだと思った。
誰かの些細な一言で1日の機嫌が決まるし、誰かに期待するのは怖いし、誰かと比べて自分の未熟さに悲しくなるし。
なんだ、何も変わらないじゃないか。
大きくなったら、もっと強くなれるんだと思ってた。
強いふりをするのがうまくなっただけだった。
自由も責任もどんどん増えていく。
自分の手で動かせるものがどんどん大きくなっていく。
でも、やっと気づいた。
多分、このまま何かを求め続けても、私は一生満たされない。
このままだと、一生、私は現状に満足できずに、夢を追い続けて死ぬ。
夢というと聞こえがいいが、ありもしない理想郷を求め続けるのは酷だ。
人生は、今この一瞬一瞬の時間の積み重ね。
私は何をしているときに楽しいと感じるのだろうか。
何色が好きなんだろう。
何を食べるのが好きなんだろう。
どんなものにワクワクするんだろう。
どんなときに心動かされるんだろう。
誰を好きになるんだろう。
自分のこと、何も知らなかった。
自分が好きな人のことならもっと知りたいと思うのに、
どうして私は、私を知りたいと思わなかったんだろう。
他者からの評価に怯えるのは、自分が自分のことを愛せてないからかもしれない。
思ったより他人は自分のことを見てないよとか言われるけど、気にしちゃんだもん。仕方ないよね。
だから私は、自分のことを好きになりたい。
私が私のことを一番に愛してあげたい。可愛がってあげたい。大切にしてあげたい。
なんだかナルシストなように感じるが、それくらいがちょうどいいのだろう。
ダンベルも掛け布団も愛も、ちょっと大きくて重いくらいがちょうどいいのだ。
私は愛し方を、学びたい。
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