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ボーカロイドの深淵を覗こう #30

こんにちは。ボカロが好きです。ボカロはいいぞ

 さて、「アンダーグラウンドボカロジャパン」「感性の反乱β」「POEMLOID」「VOCALOIDよれよれ曲リンク」「ボカイノセンス」の全曲周回を目指して感想を書いていくシリーズの30回目です。第一回はこちら一覧はこちら

 クレジットについて、概要などに表記がなければ作詞作曲を投稿者本人が行ったとして表記します。絵や動画については概要欄/タグ/動画内にクレジットがある場合のみ表記します。

 万が一ですが、クリエイター様御本人で自分の曲を紹介してほしくないということがありましたらご連絡ください。

それではいきます。


0291. ミステリーサークルと無人島 / フィンクス

タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン / VOCALOIDよれよれ曲リンク
作曲・絵:フィンクス
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/6

 前回の0289の修正版です。音が良くなっています。
 とてもスタイリッシュなVOCALOIDインスト曲です。不協和音のようなメロディも電子的な音の飽和もとても不思議な魅力があります。ちゃかぽこしたリズム感も良いです。概要の「UFOは堕ち、無人島のミステリーサークル域で彼女は歌い出す...。」といことは、無人島に墜落した宇宙人がミクでしょうか。この世界からは外れたような不思議なサウンドが異世界感を引き出していてとても良いです。無人島の波打ち際のような水の音でフェードアウトするのも余韻があります。

0292. FUROSHIKI LANDSCAPE / ヒッキーP

タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン / VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲・イラスト:ヒッキーP
協力:まちざわ
ボーカル:鏡音リン
投稿:2010/5/6

 数秒の曲17曲の詰め合わせ。あるいはそれらの集合としての1曲。解体されたリンの声や激しい電子音など、ヒッキーPらしさ前回です。あらゆる音が矢継ぎ早に駆け抜けていきます。個人的には12曲目の「distort」が特に好きです。

0293. トリイア / タタタタP

タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:タタタタP
ボーカル:開発コードmiki
投稿:2010/5/9

 mikiによるほぼアカペラ曲。「とりあえず」から「トリイア」という印象的なフレーズになります。最初の水の中のようなコーラスのエコーが良いです。急に入る「ミキかわいいよミキ」など即興性も面白いです。

0294. マイナートランキライザー / シヴァ

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲:シヴァ
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/9

 前奏のコーラスとベースがかっこいい曲。題名は精神安定剤の名前ですね。「ぼくに何ができるといんだ/何もかも消えてしまえばいいのに」という自己や社会への暗い思いが音楽に乗せて素直にぶつけられます。間奏の少し明るいキーボードも良いです。薬を飲んで少しマシになった精神かのようです。

0295. Sense〆less / フィンクス

タグ:POEMLOID
作詞・作曲:フィンクス
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/16

 「ワンテンポおいてみたら」という歌詞通りインストから独立したようなメロディが浮遊感を与える実験作。逆再生のような幻想的な雰囲気のインストや電子的なノイズも不思議な感じです。「答えてこのままでいいだろうか」と繰り返される自己懐疑がサウンドお同じような不安感を与えます。

0296. おーばーどーず / ATOLS

タグ:感性の反乱β
作詞・作曲:ATOLS
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/16

 感性の反乱βの大御所(と勝手に持っている)ATOLSさんの二作目です。ATOLSさんらしエレクトロに不安になるような電波な内容、不協和音で独自の世界です。3DCDや実写の軍手などのアングラなPVもとても面白くて好きです。40秒からの展開がとても好きです。

0297. いまここで / 天田晃司

タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:天田晃司
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/16

 シンプルなオケとどこか浮遊感のあるミクの声。常識とはかけ離れた独自のセンスによるオケやホイッスルが魅力です。

0298. せかいのおわりに / 天田晃司

タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:天田晃司
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/18

 世界の終わりを歌うふわふわなメロディの曲。ひらがな表記のPVも相まって意味ではなく音でひとつづきになったようなメロディが面白いです。「ねえどうしてさきにしんでしまったの」と深刻な想いを綴っています。

0299. 流ららる / あぼんギャルP

タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:あぼんギャルP
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/19

 ダークな雰囲気のラウドなバンドサウンドで始まる曲。30秒頃からうってかわってエレクトロな激しい曲調になります。ノイズによる曲の転換などとてもおもしろいです。ラストはメロディアスなバンドサウンドになってかっこいいです。

0300. まぬけな彼 / ひつじP

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲:ひつじP
ボーカル:初音ミク
投稿:2010/5/19

 ラウドなサイケ。一定のリズムを刻むドラムとよれたようなエレクトロなサウンドが魅力です。エコーがかかったミクの声も良いです。


今回はここまで!

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周回の中で特に気に入った曲をマイリストに入れておきます



日記:2022/06/25

はるまきごはんさんのライブ「幻影LV」に行ってきました。

「幻影」シリーズはアプリ「幻影AP」、アルバム「幻影EP」、そしてこの「幻影LV」の3つでそれぞれが補完し合うような構成になっている作品です。主に「みかげ」と「スピカ」という二人の女の子のお話が展開されます。

ライブはどれもとても美しく、儚く切なげな精神性が声や演奏から直接表現されていて、マジでずっと泣いてました。
 個人的には「蛍はいなかった」「第三の心臓」「みかげ日記」「銀河録」「フォトンブルー」が特に好きなパフォーマンスでした。

はるまきごはんさんといえば番組「アルスくんとテクネちゃん」でのインタビューが印象に残っています。

https://www.netflix.com/title/81509443

インタビューでははるまきごはんさんは明晰夢を見るのが得意で、よく夢の世界を旅して、その時の印象を曲にしているといいます。前作のシリーズ「約束」も今作「幻影」もとても幻想的で美しい世界がまさに醒めてほしくない夢のようであり、同時に悪夢のようでもあり、魅惑の世界でした。

 音楽面で言うと、「幻影」の曲はどれもピアノが美しく大好きなのですが、そのへんもやはり生演奏だとより臨場感があってすごかったです。

 はるまきごはんさんのワンマンライブに行くのは初めてだったのですが、本当に美しい経験でした。次回からも参加したいです。ライブのディレイ配信?もあるそうなので、見逃した方は是非御覧ください。「幻影EP」は配信でも良いですが、ブックレットのお話がとても繊細で儚く好きなのでぜひCDでどうぞ。アプリもこれまでのはるまきごはんさんの曲もたくさんモチーフにでてきて幻想的な雰囲気が良いです。こちらも無料なので是非。



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