ボーカロイドの深淵を覗こう #1
こんにちは。ボカロが好きです。ボカロはいいぞ
突然ですがシリーズをはじめようとおもいます。「ボーカロイドの深淵を覗こう」です。
といってもそんなに大それたものではありません。内容は「アンダーグラウンドボカロジャパン」「POEMLOID」「感性の反乱β」「ボーカロイドよれよれ曲リンク」「ボカイノセンス」を全曲周回し、これらのジャンルチョットワカルマンになろうということです。
動機は単純でこれらのジャンルが個人的に好きなのに全然把握しきれていないからです。せっかくなら備忘録や紹介にもなるしnoteで感想を書いていこうというわけです。
といっても音楽的な知識もないので本当に思っただけのことをつらつらと書いていくだけになると思います。ご了承下さい。
「アンダーグラウンドボカロジャパン OR POEMLOID OR 感性の反乱β OR VOCALOIDよれよれ曲リンク OR ボカイノセンス」で検索すると2022/04/27 1:00時点で3149件でした。多い! ……けどボカコレに比べれば行けそう。そんなに頻繁に増えるジャンルでもないし。
投稿日時が古い順に聞いていき、一回の記事で10曲くらい書いていけたらいいなあ(願望)。記事はシリーズと言っても不定期です。更新されなくても気長にお待ち下さいな……。失踪しても許して……。とはいえできるだけ頻繁に書いていきたい。でないと終わらないので。メドレー動画などは基本的に飛ばしますが、削除曲などが含まれているときは載せるかもしれません。
というわけで、「アンダーグラウンドボカロジャパン」「POEMLOID」「感性の反乱β」「VOCALOIDよれよれ曲リンク」「ボカイノセンス」を古い順に聞いていくシリーズの第1回です。
それでは早速行きます。
0001. ガラム・ラ・マサラ / ネハンシカP
タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲:ネハンシカP
投稿:2007/11/08
ボーカル:初音ミク
記念すべき最古の「よれよれ曲」はまさかのカレーソング。
2007年11月というと、恋スルVOC@LOIDが2007年9月13日、メルトが2007年12月7日ですからまだまだアイドル的な曲やアニソンカバーが主流だった時代のはずです。
そんななかサイケデリックなPVとサブリミナルに入るはちゅねミクなどとても前衛的です。音楽的にもロックなバンドサウンドで激しさがあって癖になります。
よれよれなのかと言われたらなんともいえませんが何か引き込まれる魅力があります。
これくらいのよわよわ語彙力&文量でやっていきます。あくまで印象しか語れない浅学なワタシ……。音楽の勉強真剣にしたいですね。
0002. Melancholoid / haruna808
タグ:感性の反乱β
作詞・作曲:haruna808
投稿:2007/12/6
ボーカル:初音ミク
最古の「感性の反乱β」です。
これはまんま「感性の反乱β」っぽいですね。曲調としてファンクながら、とても特徴的な調声で不安定な音程や様々な声の初音ミクが歌う内容になっています。
語尾のビブラートというにはあまりにも過剰な装飾によって上下に乱高下していて大きな魅力です。
最後に笑い声が入っていたり、低い声、高い声が重なっていたりと不思議な曲です。
0003. アクリル / sansui
タグ:感性の反乱β
作詞・作曲:sansui
投稿:2007/12/7
ボーカル:初音ミク
化学繊維の素材を繰り返し言い続ける前衛的な内容。化学物質だけと思いきや時々「ハツネミク」と挿入されます。
サウンドはエレクトロでミニマルな音素の繰り返しで、ボーカルと合わせて不思議なリズム感と緊張感を与えています。
最後にはがなった声で「アクリル ナイロン ポリエステル ハツネミク」と繰り返してフェードアウト。どこか不気味な終わり方も好きです。
0004. 五線譜あやとり / ちゃぁ
タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:ちゃぁ
投稿:2007/12/11
ボーカル:初音ミク
グラグラとした不安定なメロディ。「決められた形に縛られたことをやらせ/息継ぎも出来ない長い歌を歌わされ」という歌詞の通り、どんな歌詞やメロディでも歌わせることができるミク自身と歌を「ずれた音符のあや取り/一人で終わらないあや取りをずっと/銀色の部屋の中/いつまでもやり続ける」と表現するセンスがとても好きです。
「銀色の部屋」とは初音ミクのいるPCの中でしょうか。楽譜通りに歌わされる初音ミクの孤独感にフィーチャーしているのも時代も含めてとても攻めています。その孤独感や憂鬱さを表すかのような激しめなオケも素敵です。
0005. みっくりするほどユートピア / 電波P
タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:電波P
投稿:2007/12/15
ボーカル:初音ミク
かの有名な「びっくりするほどユートピア」をネタにした電波ソングです。
歌詞はそれを繰り返すだけですがオケが個性的。テクノ感がありどこかくらい雰囲気もあります。途中ハモりなどもあっていい感じ。
0006. 初音ミク in 60sec / こんぺいとうP
タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作曲・映像:こんぺいとうP
投稿:2007/12/15
ボーカル:初音ミク
初音ミクをコーラスに使い歌詞がないVOCALOIDインスト曲です。
初音ミクの全身がパーツのようにバラバラになり、再び構築され、最後にはまたバラバラになるというループ構造が1分で行われます。
初音ミクを機械的に見ていていいですね。サウンドも単音の電子音が秒を刻むなか、不気味にも感じられる電子音が長い音で重ねられていくようで惹き込まれます。
0007. 水底の私 / いりじゃこP
タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:いりじゃこP
投稿:2007/12/22
ボーカル:初音ミク
アンビエントらしいローテンポな曲。
水底の自分(つまりは溺れて死にゆく自分)が主題。「どこからどこまでが水なのだろう」と水と自我が溶け合うような不安定さ、水上に行きたくても行けない重みや絶望のような暗さがぽつりぽつりと意識が途切れるかのように歌われます。
サウンドにもその暗さがしっかりと表されています。
0008. 誕生日 / 裸時(宇宙電波受信P)
タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲・絵:裸時
投稿:2007/12/28
ボーカル:鏡音リン
2007/12/28ということは鏡音リンレンの発売の翌日。翌日の誕生日記念としてすごい内容ですね。
よれよれ曲リンクらしいよれよれとした調声で不安になるようなサウンド。
逆にそれが魅力になっています。
0009. Palila / なっとくP
タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン
作詞・作曲:なっとくP
投稿:2007/12/29
ボーカル:初音ミク
「セロテープ」と「パリラパリラ」だけでなる歌詞。謎すぎる映像。これぞアンダーグラウンドボカロジャパンですね。
間奏の初音ミクのコーラスもどこか不気味ですね。途中には兄貴の声もサンプリングされていて古のニコニコ動画らしいです。これ3万再生されてるんですね。すごい。
0010. ジャガボンゴ / こんぺいとうP
タグ:アンダーグラウンドボカロジャパン / ボカイノセンス
作詞・作曲・映像:こんぺいとうP
投稿:2008/1/16
ボーカル:初音ミク
先程の「初音ミク in 60sec」のこんぺいとうPの作品であり、最古の「ボカイノセンス」です。
初音ミクは子供っぽさのある調声で「誰でもない他者としての無垢」*が表現されています。ボカイノセンスとしてかなり初期の先駆的な試みです。PVもクセになる映像です。
サウンドも電子的な音楽に合わせて、調和しそうでしないサウンドが乗っかっており、かわいさと不気味さが同居しています。
*キュウ_91「ボーカロイドとイノセンス」 - note
というわけで、最初期の10曲でした。初音ミク発売から3ヶ月でこんなに前衛的な曲が生まれているのはさすがネットのクリエイティビティという感じです。
それではまた次回!
10 / 3149曲(総曲数前回+0):進捗0.31%
中でも好きな曲をまとめたマイリストも貼っておきます
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