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ジェネラリスト志向の“何でも屋さん”マーケターの副業奮闘記

フリーランスマーケターkevinです。
わたしは今でこそさまざまな企業のマーケティング支援をしていますが、マーケターとしてのキャリアは、社会人人生の半分くらい。

しかも、マーケター人生のほとんどを比較的アーリーステージのスタートアップ企業で過ごしていたこともあり、Web広告やSEOなど特定分野を極めるのではなく、スペシャリストよりはジェネラリスト的に柔軟に動ける人材として採用されてきました。

それでも現在は、ありがたいことに複数社のマーケ支援を依頼されるように。
この記事では、自分の副業にまつわる実体験を踏まえ、1つの武器を持っていなくても多様なキャリアの描き方がある!ということを知ってもらえたらと思います。


悩み、迷走していた30代前半…

まわりの同年代や後輩世代がWeb広告を中心としたデジタルマーケターとして順調にキャリアを築いていく中、わたしは密かに悩み、焦っていました。

マーケターという肩書きで仕事をしているものの、「これなら誰にも負けません!成果をお約束します!」と胸を張って言える武器は何もない。
このままマーケターとしてキャリアを歩んでいって大丈夫なのだろうか…将来に対する不安と焦燥感だけが募っていく、負のループに突入。

正社員だった前職では5年ほど勤め、幸いなことに3年くらいマーケティング責任者というポジションも経験させてもらいました。

が、とくにお悩みが大きかったのは、この辺の時期でしょうか。
会社が副業推奨だったこともあって、マーケの副業先を頑張って開拓しようとした時期がありました。

しかし、なかなか自分の経験やスキルとフィットする企業が見つからない時期が続きました。相性良さそう!と思って業務委託でジョインしても、実際に先方が期待している動きができずにわずか数ヶ月で契約解除になってしまう、なんてこともありました。

得意なこと/できない(やりたくない)ことをクリアにする

本業ではマーケ戦略から企画立案、施策の実行まで全般的に携わっていたので、副業の面談でも「マーケ全般、だいたいできます」みたいなざっくりした伝え方をしていました。

振り返れば、こんなふわっとした言い方で、たとえ副業であってもマッチするわけがないのですが。まあ、そこは若気の至り。(そう若くもなかったのだが)

自分自身「ジェネラリストなんだから、色々できることを売りにしないと」とある種開き直っていたのだと思います。
そのことに気づいてから、同じジェネラリストであっても、自分ならではの得意な部分、ユニークネスを考えることにしたのです。
同時に、どういう働き方や仕事内容はあまりしたくないのか?も言語化するよう意識しました。

ざっくり書くと↓のような感じです。

◆得意なこと
・経営目線でマーケコンサル・戦略設計ができる
・マーケとクリエイティブを1ストップでシームレスに価値提供できる
・コンサルだけでなく、必要に応じて手をガッツリ動かせる

◆やりたくないこと
・特定の役割に閉じたロール(広告運用、コンテンツマーケ など)
・別のマーケターの指示に従うだけのプレイヤー業務

「得意なこと」は、結果的には「マーケだいたいできます」とほぼ同義な内容なのですが、3つの項目に分解することで「だいたい」の内訳が明確にできました。

また、前職は小さな組織だったので、部門のマネージャーですがかなり経営に近いところで仕事をしていました。それが当たり前だと思っていたのですが、外に出てみると意外とそういう目線を持っていること自体が重宝されることがわかってきました。

ここは結構盲点で、自分の今の環境で当たり前にやっていること=他の会社でも当たり前にやっていること、とは限らない。むしろ、その会社の独自のカルチャーや仕事のやり方が、外から見るとバリューであるケースは結構多そうです。

期待値のミスマッチが激減、副業案件も増加!

と書くと、順風満帆のように見えますね。
実際には「得意なことをクリアにする」ことを意識し始めてからも、副業先とのミスマッチは何度かありました。

ただスキル面というよりカルチャー面だったり仕事の進め方の部分でのミスマッチなので、あまり気にしないことにしています。

個人のマーケターとしてのスキルアップや精進の余地はまだまだあるものの、自分のスキルやキャリアといったcanの部分のみならず、will/wantの部分の言語化を定期的にやることは大事!という当たり前のことに気づけました。

何か一点に特化したマーケスキルを持っている方だと、得意なことや強みを比較的容易に言語化・発信できると思います。一方、ジェネラリストやディレクターの場合、「つまるところ、あなたを採用するとどんなメリットがあるの?」が、具体的に伝わりづらいですよね。

なので、ジェネラリストの中での独自性や専門性を、自分のこれまでのキャリアや経験といった引き出しから取り出して、整理し、言語化する作業が重要なのです。

番外編:副業先をどうやって探すのか問題

他のマーケターの方から「どうやって副業を探しているの?」と聞かれることもあります。

自分の場合、直接営業的なことはしたことがありません。知人からの紹介が半分、残りは採用媒体を使って見つけています。

採用媒体の中でも副業に一番つながっているのが「YouTrust」(ユートラ)です。最近は広告での露出も増えていて知っている方も多いのではないでしょうか。

実際にユートラ経由で4〜5件は副業案件を獲得できました。現在まで1年くらいお付き合いのある企業ともここでマッチングしました。しかしユートラを利用している企業の多くも正社員を探しているケースが多いので、スカウトを待っているだけでなく、ある程度能動的に動く必要はあります。

採用媒体の活用法は別の機会で記事にする予定です。

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