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【keuzesとお客様 #03】「結婚式を本当に好きな一着で祝いたい」 - 野口さん

keuzesのお客様とのストーリーをお届けするインタビューシリーズ。
今回は、keuzes代表 田中の昔からのご友人で、観光業界専門学校で学んだ後、現在は接客サービス業に勤める野口さんです。

Instagram:@erisa112
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スーツにどんなイメージがありましたか?

少し前の話になりますが、もともと自分をトランスジェンダー(FtX)だって気づけていませんでした。今は自分の認識として、男性とも女性とも思えない中性的な感覚なんですけど。

だから高校生の時も最初はレディースの服しか見てなくて、欲しいと思えるものは無いなぁと思いながらも、若干我慢しながら着てる感じでした。
でも、昔からの友達の田中さん(keuzes 代表)はずっとメンズの服を買っていて、自分の固定観念が外れた感じがしました。
そこから少しづつ、自分の好きな服を買おうって思えるようになっていました。

それが高校の時だったんですけど、卒業して観光業界の専門学校に入った時に「スーツデー」というのが週一回あったんです。面接の練習などに向けて、スーツの着方を練習する日です。

その時はまだ自分がトランスジェンダーだとわかってなくて、親にも相談できてなくて、レディーススーツを着るのが当たり前だと思っていました。
でも、心のどこかで我慢している感覚はあって、周りの男の人のメンズスーツを見ると、そっちを着たいなって思っていました。

その後、大きなキッカケだったのが友達の結婚式で、その時に自分が女性っぽい服装で写真に写るのが嫌で、こんな気持ちで祝いたくないって思ったんです。
やっぱり自分の好きな服を着たいなって強く思ったから、オーダーでスーツを作ろうと思いました。


性への自己認識は年齢に合わせて変わっていったんですか?

私はそうでした。
カッコイイものが好きだったり、カッコよくなりたいと強く思うようになり、恋愛対象も自分が女性といる方が気楽で自分を出せるなって思えるようになってきて、徐々に自分はFtXだと気づいてきました。

振り返ってみれば幼い頃からその兆しはあったんだなってことに気がついて。スカートや髪を結ぶのが嫌いだったり、自分が女の子にしてたこれまでの無意識の行動とかも、振り返ったら好きな人への行動だったのかなって思います。

田中さんとも話したりしますけど、多分人によって感覚は全然違うんですよね。
FtXという言い方はありますけど、その中でも心の動き方や考え方は人それぞれで、話していても「私はこういう感じ」が人によって違います。そういうものなんだなと思います。


自分の気持ちや感じ方を共有できる人がいるっていうのは大事なことですよね。

それは自分にとってとても必要なことだと思います。

普段の生活の中で気持ちを共有できる人はなかなかいるわけではないので、共感できる人がいることは大切ですね。
身近な人も、もちろん話はちゃんと聞いてくれたりするんですけど、やっぱり共感とは少し違うんですよね。
共感ってやっぱり大事だなって。ふとした時に話せたりする相手がいるのは、それだけで気持ちの持ちようが違います。

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keuzesとの出会いはどういったものだったんですか?

田中さんのことは昔から知っていたので、人となりも分かっていましたし、協力したいって気持ちがありました。
なので、keuzesがオーダースーツを始める前から一緒に話すことも多かったです。
最初はオーダースーツじゃなくサイズ展開する予定だったみたいで、それよりもオーダーの方が良いってことを話してみたりしました。


実際スーツの採寸をしてみていかがでしたか?

最初は恥ずかしいなって気持ちもありました。
でも、それよりも自分が着たいスーツが欲しいって気持ちが強かったです。

実際着てみると、自分でも「サマになってるじゃん」って思えたりしたもの嬉しかったです。

結婚式とかでスーツを着て女性トイレに入ると、周りの人が「えっ?」って顔になったりするんです笑
でも、そう思われるくらいにカッコよく着れているなら嬉しいなって思います。


生地とか選ぶ時は迷われましたか?

自分が欲しいと思っていた色と、自分に合う色が違っていたので少し迷いましたね。
そこも相談しながら決めたりして。
最終的には納得して作れたので良かったです。


スーツが届いた時の感想を教えて下さい。

自分が女性らしい体つきをしているタイプなので、普通のメンズスーツだと少し袖が長かったり、太もものあたりが目立ったりして、着てて微妙に違和感があるものなんですよ。

でも、keuzesのスーツは本当にぴったりで「すごい!」ってなりました笑

もちろん既製品を安く買うこともできると思うんですけど、それとは違う体験があるなって思います。
自分が好きな一着を着られるって、それだけで気持ちが楽になるし、ストレスもないし、ありのままでいられるなって思います。満足感の方が大きいです。


普段はどういう時にスーツ着るんですか?

今のスーツは結婚式用で作ったんですよね。

でもこれからは、もっと私服で着られるようなカジュアルなものとか、喪服としても着られるような一着があると良いなって思います。


ありがとうございます。
最後に、これからkeuzesと出会う人に向けてひと言あれば是非お願いします。

最初はやっぱり迷いがあると思います。
金額についてもそうですし、既製品だったらネットでも買えると思うので。

でも自分は、自分の好きなスーツを着られてとても満足しています。

これは買った人にしか分からないことかもしれないですけど、絶対に後悔はしない選択だなって思います。
もちろん既製品が悪いわけではなく、その良さもあると思いますけど、自分の好きな一着を満足して着たいって気持ちがあるのなら、一度検討してみてほしいなって思いますね。

keuzesが大切にしていることの一つに、「良き隣人である」というものがあります。
お客様への丁寧な応対もそうですが、それ以上にkeuzesと出会う皆さまと親しくなり色んな相談をしてもらえるような存在でありたいと思っています。
お客様でありながら仲間でもある。そんな姿勢を胸に、皆さまとの出会いを大切にしていきたいと思います。

keuzes オフィシャルサイト https://keuzes.co.jp/
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