詩)夜に暮らす
何もする事のない休み
今日も無駄に時間を貪る
こんな時間に出かけなくてもと
0の3つ並んだ時計は話しかける
昼の暑さから逃げて
私はすっかりと夜の住人になった
太陽の顔を3日は見ていないだろう
人工の光の下で暮らす生活
薄暗い部屋で本の中に埋れ
自分とは違う生き様を覗く
対向車のいない道
時折、ケバケバしい光が
なにかの店の位置を教える
電線の向こう側に見える月が
黒い夜空を一部だけ青暗く照して
何もない空に雲の存在を知らせる
煙草の煙は窓から逃げて
どんどんと後ろへ流れていく
生暖かい風が
夏の始まりをそっと教える