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詩)鳥

溜め池の近くにいる鳥
名前も知らず種類も分からない
いつも孤独にたたずんでいる

こちらに気づかず下を向いたまま
幾つかのボヤけた光を眺めている

それは月ではないのだと教えてみても
こちらを向かずに頭は垂れたまま

毎日、会っているというのに
私の事など知る由もない
孤独に負けて叫んでみたら
暫しの沈黙の後
羽を広げ空へと消えてしまった

本物の月などお前も知りはしないだろうと
嘲笑うような声が響いた


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