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夏の色がぼやけ 景色は少しずつ朱く染まる 薄らと温もりを奪いながら 雨は世界に白い線をのば…
ベランダで外の匂いと煙を混ぜる 今日も一日が終わる 朝が来る事の気怠さを 白い煙と共に吐き…
キラキラと衣を輝かせ 美しい魚が目の前を通り過ぎる 同種のものは区別が付かず 私には分から…
この雨は幾日と降り続ける 分厚く覆った雲が光を遮り、どんよりとした重い色が同じ律動を奏で…
私の知る世界は 私を知る世界で 貴方の知る世界は 貴方を知る世界で 偽物も本物も入り混じって…
箱から流れる音楽 向こうの人は何をしている？ 雑談をしているのか 珈琲を飲んでいるのか 箱…
黒の海は波打ち際だけが白い 波の音が耳障りよく同じリズムを刻む 街から少し離れた此処は 星がいつもよりも沢山見えた テトラポッドの大群は 誰かが乗ってきた宇宙船 横歩きしかできない宇宙人が 此方にハサミを向けて威嚇する 目を凝らせば 至る所にエイリアンの子供達 近づくと一目散に逃げ出して まるで、此方が怪物の様 日常にある非日常の場所 気持ちの揺れを波の揺れが打ち消す 遠くの船が右から左に流れて 波音が同じリズムで日常を刻む また時間は動き出して いつもの世界へと私は帰っ
上手くいかない事が 連鎖反応を起こして 地面の角砂糖を崩していく 白と黒の混ざり合った世界…
そんなに自分が嫌いなの？ 自分の事は自分が一番わかるよね。 どうしても嫌な部分が目立つよね…
パソコンが無機質な音をたて 青ぐらい光が顔を照らす 宙に舞った埃が小さな海蛍の様に綺麗で …
羊の群れがベッドの周りを徘徊する 各々が自分勝手にメェーメェーと鳴き さながら合唱団の様に…
