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掌編小説集

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掌編小説のまとめです。 1000字前後の小説をまとめています。 てか、長いのは書けない😂
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掌編小説)マジか⁉︎

何が悲しくて男3人で飲まないといけないのか…。 研修終わりに『同期3人が揃う機会なんて、な…

kesun4
3年前
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SS)熊のぬいぐるみ

こないだキャバクラに行った時に、 『誕プレって何を貰ったら嬉しいの?』って話をしてたら……

kesun4
1年前
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掌編小説)いちばん

蝉の声は何かを掻き消さんとばかりに鳴り響き、気温は30度を越えて、すっかりと夏らしい日々が…

kesun4
2年前
79

掌編小説)魔王

魔王『「よく来た勇者よ。わしが王の中の王、◯王だ。わしは待っておった。そなたのような若者…

kesun4
2年前
64

掌編小説)古事成語

昔、中国の礎の国に、矛と盾を売る者がいた。 商人は自らの矛を掲げ 『この矛はどんな盾でも突…

kesun4
2年前
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掌編小説)猫と私

2/22の猫の日にちなんで、公式で記事を募集していたんで、過去作を再投稿しました。 私から見…

kesun4
2年前
74

掌編小説)“あり”なんです

『お電話ありがとうございます。デリヘル“ファーブル”です』 『ゆきちゃんって21時から空いてます?』 『すいませ〜ん。ゆきちゃんは、既にいっぱいになっておりまして』 『そうですかぁ。じゃぁま…』 『お待ちください。田中様!もし良かったら、新人のミカドちゃんなら行けるんですけど、どうですか?凄くいい子なんですけど』 『えっ?いや。ゆきちゃんが空いてないな…』 『そう仰らずに、折角、お電話を頂いたんで…。 凄くいい子ですし、新人割で指名料なしの8000円引きに、更にオ

掌編小説)いちばん

蝉の声は何かを掻き消さんとばかりに鳴り響き気温は30度を越えて、すっかりと夏らしい日々が続…

kesun4
3年前
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SS note杯)しゃべるピアノ

次は自分の番だ。 あの席に座れば、たった1人の戦いとなる。 プレッシャーを跳ね退け、いかに…

kesun4
2年前
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掌編小説)お国言葉

『最近の若い奴は何を考えているのか意味がわからんよ。これだけ話が通じないと宇宙人と話をし…

kesun4
3年前
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掌編小説)優しい人

ある所に“優しい人”が居ました。 本当に優しい人で他人の悲しみを少しでもなくしたいと、毎…

kesun4
3年前
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掌編小説)金の斧

木こりは誤って斧を池に落としてしまいました。 すると女神様が現れて尋ねました。 『貴方が落…

kesun4
3年前
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SS note杯)君に送る火星の

『自分の知らない土地をこの目で見てみたい』 定年後に父が家を出てから10年が過ぎた。 『ピ…

kesun4
2年前
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ショートショート)眠れない夜

羊達が群れを為して夜は終わりを告げた。カーテンの隙間を縫う様にゆっくりと朝日が部屋の中を侵していく。 結局、昨晩も真夜中に目を覚まして、そのまま眠れずに朝を迎えてしまった。 あれから、何度、眠れない夜を数えたのだろう。彼は、私にとって思っていた以上に大きな存在だったのだと思い知らせる。 『おはよう!』 返ってくる事のない挨拶をしながら、扉を開ける。彼のいなくなった部屋にエアコンの音と私の声だけが響いた。 元々は2人でやっていた部署。この部屋を私が1人で使うには少し広過ぎる。