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年初から株価3倍!誇り高きニッチブラウザ「Opera」が絶好調の理由

「世界で4番目に使われているインターネットブラウザは?」

こう聞かれたら、あなたは何と答えるだろう。Statcounterによれば、ブラウザの市場シェアは「Chrome」が約63%、「Safari」が約21%だ。3番目は「Edge」で5.3%。

4番目は「Firefox」だと思ったあなたは、不正解。正解はなんと「Opera」である。「Operaとか懐かし過ぎるw」と思った方もいるのではなかろうか。そもそもOperaなんか知らない、という方でなければ。

そう感じたとしても無理はない。日本でのシェアを調べると、4番目は「Firefox」で3.2%。5番目は「Samsung Internet」で0.89%だ。Operaはランク外もいいところ、誇り高きニッチブラウザなのである。

ところが、である。どういうわけかOperaは、2018年に株式上場を果たした。こんな寡占市場でブラウザ専業など無謀すぎないか、と思った方もいたのではなかろうか。私はそう思った。

そんなOperaが2023年、米国の株式市場でもっともパフォーマンスの良い銘柄の一つになっている。年初からの騰落率はプラス約215%。今年Operaを持っていれば、それだけで資産を3倍にすることができたのだ。

一体全体、なぜOperaが株式市場で人気を集めているのだろうか?当然事業が伸びているわけだが、なぜ伸びているのか。今回の記事では、Operaの来歴を簡単に紐解いた上で、そのビジネスモデルと成長戦略について紹介する。

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注目の米国上場企業の決算データ・企業動向をベースに時間をかけてディープに見ていく記事と、情報を整理・凝縮し時短できるセンサー的な記事の両端で構成。投資家ではなくともビジネスパーソンが「このビジネスはこんな風にグロースしているのか」という学びがあるよう努力します。

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