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Visaが10億ドルで買収するブラジルのFinTech企業「Pismo」とは?

大手クレジッドカードブランドのVisaが6月28日、ブラジルのフィンテック企業「Pismo」の買収を発表した。買収総額は10億ドルにのぼり、丸ごと現金で支払われるという。

同社が実現するのは、オールインワンでクラウドベースな(同社曰く)唯一のプラットフォーム。銀行業務や決済ソリューション、その他の金融サービスを実現するためのモダンなシステム基盤を顧客に提供する。

そう言うと、いわゆるBaaS(Banking-as-a-Service)の一つに聞こえるが、単なるBaaS企業でもない。顧客には大手銀行からチャレンジャーバンクなどのフィンテック企業までが名を連ね、中にはBaaSを提供する企業もいる。

果たして彼らはどのような事業を手がけ、なぜVisaが買収するのか。今回の記事ではPismoがどのような会社か、その来歴とともに紹介する。

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