ぼくはもう「福岡の人、意外と明太子食べないよ?」とドヤりません。
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ぼくはもう「福岡の人、意外と明太子食べないよ?」とドヤりません。

ごめんなさい。福岡でライターとして生きております、大塚たくまです。本当に反省しています。ごめんなさい。

ぼくはこれまで、他県の方が「福岡といえば、明太子だよね!!」とグイグイ話してこられたときに「じつは福岡の人って、そんなに明太子食べないんだよ?」と得意げに話してきました。

いえ、別に得意げに話していたつもりはないんです。でもね、ちょっとだけ「意外だろ?」って顔はしてたと思うし、この事実を「面白い話」として消費してたのは事実です。

「うどんは食べるけど、明太子は食べないんだよねぇ」

ああ、恥ずかしい。

ぼくが今「もう"福岡の人、意外と明太子食べないよ?"とドヤらないぞ!」と思っている理由をお伝えします。

ふくやで美味い明太子の楽しみ方を知る

ぼくがはじめて明太子と真剣に向き合ったのは、メシ通で行ったふくやさんの取材です。

ぼくは「明太子の違いって、よくわかんないよなぁ」となんとなく思っていました。そして、周囲にもそんな人が多いなと思ったので、福岡県民のフォロワーが多いTwitterで尋ねてみました。「贈答品用の明太子と、スーパーで売っている安売りの明太子で味の違いって、わかると思う?」と。

すると「わからない」という声が過半数だったのです。

あれほど食にプライドの高い福岡県民が。うどんやラーメンだと「日によって味が違う」とか「本店が一番うまい」とか言う福岡県民が。「わかるに決まっとろうもん」と言いそうな福岡県民が。わからないと言っている。

じつはぼくもその結果は納得でした。ぼくも明太子の違いを語ることはできません。なんなら、明太子を食べる時に「これはどこそこのメーカーだ」なんて気にしていません。地元民なのに。

「ぼくは明太子の世界を何も知らない」

ぼくはふくやさんメインではなく「美味い明太子とは?」というテーマをメインにして取材。

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ふくやの川原社長から美味しい明太子の楽しみ方をうかがい「明太子は味と香りの良さに注目すると世界が広がる」と知りました。

これまで明太子を食べる時に、ぼくはどちらかというと食感を気にしていました。味や香りには大差がなく、食感の違いくらいしか楽しめるポイントがないと思い込んでいたからです。「プチプチ」してたら「う〜ん、粒ダチがハッキリしてるねぇ」と、なんとなく思っていました。

しかし、実際つぶつぶ感は加工次第でどうにでもなるとのこと。あまりつぶつぶにしすぎると、たらこ本来の旨味が抜けて、調味液の味が染みないこともわかりました。

「味と香りが豊かな美味しい明太子」

取材後、そんなイメージでふくやの明太子を食べてみると、唐辛子の豊かな香りを感じ取ることができました。唐辛子には「うまみ」「甘み」「香ばしさ」「刺激」などさまざまな要素があることにも気づけたのです。

今まで気にしていなかった、辛子明太子の味と香り。そして、ふくやが持っている個性。

ぼくは「情報はおいしさの調味料」という持論を持っていますが、まさにそれを体感する出来事でした。


田口めんたいこさん、来福

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2020年12月。東京から田口めんたいこさんが来福しました。

そんなツイートに即反応した私。

2分後に反応

お会いしてみると、本当に緻密な計画もなく、勢いだけで福岡に来福してきていた彼女に驚きました。そして、彼女が語る「明太子業界を盛り上げて、恩返しがしたい」という話にも驚きました。でも、同時にこんなことも思いました。

「多分、盛り上がらないだろうな」

福岡には明太子情報を求める人がそれほど多くありません。ニーズがない。だから、単に明太子情報を発信しているだけでは火がつくことがないと現実的に思ってしまったんです。

「2年間やれることをやってみて、無理そうだったら東京に帰ります」

明太子愛だけでフリーランスのままやってきた彼女。どう考えても無茶なんだけど、考えている夢に共感しました。

彼女がもし、2年間福岡で必死に頑張っても芽が出ず「東京に帰る」と知らせを受けたら、とても悲しい気持ちになるだろうな。わざわざ福岡に来てくれたのに。なんてことまで考えました。1日で感化されすぎなんだけど。

ぼくは彼女が「明太子各店に取材に行って、明太子各店の良さを発信したい」という夢を応援するため、ライター業に誘いました。先輩ライターとして、何か伝えることができたらいいなと思ったからです。


地元民と観光客の「分断」が危ない

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現在、明太子業界はコロナ禍で大打撃を受けています。

もともと贈答用として使われていた背景もあり、地元の人は専門店の明太子を日常的に食べる文化がそれほど根付いていません。

贈答用として購入されなくなった明太子は、売り上げが大幅に落ちているのです。

「ギフト依存からの脱却」が、現在の明太子業界のテーマになっています。いろいろなアプローチがありますが、ぼくはまず「地元の人がもっと明太子を愛さないと」と思いました。

コロナ禍で「観光客からだけ愛されて、地元民からさほど愛されていなかったモノやコト」が、静かに死んでいっている気がしています。

これまで普通だった「地元民の暮らし」と「観光客の非日常」の分断。

これからの時代、モノやコトを残すには「地元民の暮らし」と「観光客の非日常」を混在させなければならないと思うのです。

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最近は「いや、実際は地元民の暮らしって、観光客にとっては非日常だよね?ありのままを出して、ありのままの魅力を感じてもらおうよ」という流れがあります。ぼくはこの考え方が重要だと思うし、とても好きです。

でも、その一方で気になることがあります。


これまで観光客からばかり愛されて、地元民からさほど愛されていなかったモノやコトはどうなるんだろう。


何度か、ぼくはその問題を周囲の人にそれとなく話したことがあります。「うどんは地元民にも観光客にも愛されているけど、明太子はそうはなっていないから危ないのではないか」と話しました。

そのような話をすると「これまで地元民に愛されなかったのがバレただけ」「淘汰されていく、それが自然だ」という話を聞きました。そりゃそうだ。納得せざるを得ない、厳しい現実。でも。


本当に魅力がないんだっけ。

観光客の方が感じた感動って、ウソなんだっけ。

ホントに地元民はさほど愛していないんだっけ。


ぼく、少なくとも明太子は絶対そうじゃないと思うんですよ。

そして、地元民が愛していないわけじゃないと思うんです。意識していないだけ。そして、明太子に深い魅力があることは、この方が命懸けの行動で証明してるじゃないですか。

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やっぱり、田口めんたいこさんが人生懸けて福岡に来たことには意味があると思うんです。ぼくも何かできないか、と思っています。


ぼくらと一緒に明太子の世界を楽しみませんか

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この記事の結論です。田口めんたいこさんが頑張っているめんたいこ活動に、ぼくも参加しようと思っています。かなり真剣です。

ぼくはひとまず、自分のYouTubeチャンネルのメインコンテンツを「田口めんたいこさんとの明太子トーク」にしました。(YouTubeを始めたものの、早々とネタ切れに苦しんだという側面もありますが)

このYouTubeで、明太子の特徴をどんどん楽しく紹介していきたいと思っています。そして、ぼくも明太子のことを語れる福岡県民になりたい。

もっとたくさんの人に参加して欲しいので、なんか「ナンチャラ協会」みたいなのをつくりたいね、とか話しています。

「福岡めんたいこ地位向上協会」「福岡めんたいこ普及連盟」みたいな。「めんちきょう」とか「めんふれん」とか略すの。教会の理事長は田口さん。

で、明太子が抱えている以下の問題。

・福岡の人は意外と明太子食べない
・明太子は不健康な食べ物だと思われている
・明太子は高価で手が届かない食べ物だと思われている

できれば、これを解決に近づけたい。そのための、ささやかですが情報発信をしていきたいと思っています。そして、みんなで明太子を楽しみたい。

だから、ぼくらの今後の発信に注目してください。よろしくお願いします。


田口めんたいこさんがRKB「タダイマ!」に出演します

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さて、そんな田口めんたいこさんですが、テレビ局より3日間の密着取材を受けました。2021年4月23日(金)RKB毎日放送「タダイマ!」にて、特集されます。

ぼくとアビスパ福岡の試合「ふくやデー」に行った日と、YouTubeを撮影した日も取材されています。ぼくも軽いインタビューを受けていますので、多分出ます。ぜひご覧ください。


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大塚たくま

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読んでくださってありがとうございます。
フリーランスのライター。おもしろくて、たのしい記事を書けるように頑張っています。オモコロ杯2020銀賞、2021銅賞。キナリ杯特別リスペクト賞「好きのおすそ分け賞」受賞。