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万人に合うものなんてない。結局は自分に合っているやり方が正解だということ。

アーチェリーの技術を発信してて思うのは、いろいろ試して自分に合ったものを取り入れて上手くいくものがその人にとっての正解(当たる射形)だなと。

本にはこのやり方はダメと書いてあってもむしろそっちの方が上手くいく人もいる。だって骨格は人によって違うし身体の動く範囲も違う。筋肉のつき方や、体力(筋力)も違う。

事実、技術書を読んでても身体の使い方を考えればその方がいいのかもしれないが、結局全員ができるかといえばそうではない。あくまでも1つの方法にすぎず、本だからといって必ず上手くいくわけではない。

実際にいろいろな人を教えていてもAさんにはこのやり方が合うけどBさんには合わないとかも普通にある。なので、その人の身体の動く範囲、骨格、筋力などに合わせて教えている。

もし、合わない、できない動きを無理やり続ければケガや故障につながることも。それでアーチェリーを辞めてしまった人を何人も見てきた。

トップ選手のフォームをマネしようと思っても、なかには体力(筋力)がないとできないものもあるし、筋力があっても身体の動く範囲が小さかったらできないものもある。

例えば、セットアップからドローイング、アンカーまでの流れで弓を上に上げて下ろしながら引いてくる選手もいれば、あまり弓は高く上げずに引いてくる選手もいる。

身体の使い方や楽さを取るなら前者のように弓を上に上げて下ろしながら引いてくるのが一番楽。しかし、なるべく最短距離でアンカーに入れたいならセットアップで弓をあまり高く上げずにほぼ平行で引いてくる。

ただし、これをするには肩周りがかなり柔軟でないと難しい。さらに、下ろしながら引いてくるのに比べて弓を引く力が必要になる。

このように、選手によって骨格、身体の動く範囲、筋力が違うため射形も違って当然。なので選手の数だけ射形が存在するしみんな同じように見えて実は少しずつ違う。

極論を言えば、どんな射形をしても毎回同じ動きができれば当たる。ただし、毎回同じ動きをするためにはムダな動きを無くしてできるだけシンプルにする必要がある。

そして、シンプルにする(余計な動きをなくす)ためにいろいろな人がこうした方がいい、ああした方がいいと情報発信している。私も自分の経験と勉強したことをベースに発信している。

発信している私が言うのもなんだが、その情報が必ずあなたに合うかどうかはまた別の話。なぜなら、その人はそのやり方で上手くいったから、うまくいった経験があるから上手くいくと言える。(私含め)

では、何を基準に自分の射形を組み立てていけばいいのか。

答えは、誰からの情報を信頼するかを決めて使えそうなものは使う。つまり、情報の取捨選択をすること。

私自身、現役時代いろいろな方からアドバイスをいただいたが自分にとって合う、合わないがあった。なので、とりあえずやってみて自分に合うものは取り入れて合わないものは捨てる方式でやってきた。(今もそう)

すべてを取り入れるのは無理。大切なのは、まずはやってみること。判断はその後。やらなければ自分に合っているのかすらわからない。もし、やってみた結果合わないと思ったら知識としてだけ持っておけばいい。

結局はこれを繰り返して自分に合うやり方を見つけられるかが上達への道だと思う。普段から教えてもらえる指導者の方がいる場合は、まずは指導者の方から教わったことをやってみる。

指導者の方がいない場合は、本や雑誌、ブログなどで得た情報をもとにまずはやってみる。そして、使えそうなものだけ取り入れる。もし、できるなら個人レッスンを受けてみたり、練習会などに参加して正しい知識を持った人に教えてもらうのも1つ。

こうして試行錯誤を繰り返しながら自分に合う方法を見つけてやっていけば少しずつ上達していく。繰り返しになるが、本や雑誌、ブログに書いてあることがすべてではない。また、必ずあなたに合っている保証なんてどこにもない。

これを忘れないで欲しい。そして、機会があれば個人レッスンや練習会でアーチェリーの正しい知識を持った人に教えてもらおう。これが最短で上手くなる方法だ。

独学では正直限界があるし必ず壁にぶち当たる。独学では知識が不足しているから解決まで時間もかかるし、やっていることが合っているかもわからない。色々試してやってみるけど思った通りにうまくいかず悩み続けて当たらなくなり、アーチェリーを辞めてしまうのが一番もったない。

そうなる前に一度、手を打って欲しい。何かの縁があって始めたと思うし、せっかくなら長く楽しく続けて欲しい。もし、今あなたがどうすればいいかわからなくて悩んでいるならぜひ一度個人レッスンを受けてみてはどうか。

きっと独学では解決できなかったことがスパッと解決され、あなたに合った方法がなんなのかがわかるだろう。


終わり。

P.S
誰も教えてくれないけどめちゃくちゃ大事なこと書いてます。興味があればどうぞ。


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