バーボンの祖、バーボンの父
こんにちわ、KeroKeroです。
バーボンの祖、バーボンの父って聞いたことありますか?
どっちも同じでしょ?言い方が違うだけでしょ?
と、少し前まで僕も思ってました。
バーボンお好きな方は多分いくつか銘柄が浮かんでくると思います。
・エライジャクレイグ
・エヴァンウィリアムス
・オールドグランダッド
などなど...
祖も父も一緒!
これが祖、これが父!
むしろ祖父の事でしょ!
さて、どれがどれでしょう。
正解は
祖→エヴァンウィリアムス
父→エライジャクレイグ
(オールドグランダッドはベーシルヘイデン爺さんのことで、孫がそう名付けたバーボンの1銘柄)
結構どっちがどっちか曖昧になることが多いのですが、結構わかりやすい違いがあります。
祖と父の使い分けを意識すると覚えやすいと思います。
バーボンの祖
エヴァンウィリアムス。1783年に製造スタート。
これも創設者の人の名前です。
度数は50度前後と高い割に、それを思わせないくらい甘くてマイルドな味わいで、心なしかハニーやメイプルのような風味があります。
ロックスタイルで冷やして飲むとより甘味も強く感じられて、食後にゆっくり飲んだりすると良い感じに締まりそうです。
結構、色んなサイトで「世界で最初に作られたバーボンウイスキー」と解説されてますが、厳密に言うと「アメリカで最初に作られたウイスキー」が正しいです。
面白いことに、これがバーボンの父であるエライジャクレイグとの明確な違いになります。
「エヴァンウィリアムスはバーボンじゃないってこと?」
はい、最初に作られた時は、現在のバーボンのルールで言うとバーボンには当たらないものになります。
ただ、現在のエヴァンウィリアムスは正真正銘のバーボンです。
ちゃんとバーボンと呼ぶに値する明確なルールで製造されてます。
このルールについて、エライジャクレイグのほうで説明します。
バーボンの父
エライジャクレイグ。1789年に製造スタート。
エライジャクレイグさん、牧師さんの名前です。
エヴァンウィリアムスと比べて色味は赤く、風味はバニラやキャラメルなどのホワイトオークならでは感があります。
スパイシーでまさにバーボン、と言う感じ。
個人的にはこれの水割りが好きですね。丸くなってマイルドで落ち着いて飲めます。
製造年、エヴァンウィリアムスと6年の差がありますね。
そこも祖と父である所以なのですが、それ以上に上で書いた通り微妙に作り方が違いました。
エライジャクレイグの作り方は、現在もバーボン製造における礎になっています。
その違いについてですが、「樽を焦がしてからスピリッツを入れて熟成させる」ことです。
設立当初のエヴァンウィリアムスはこれをやっておらず、エライジャクレイグはコストカットのためにも当時から樽の使い回しをやっていて、その際に内側を焦がして使っていたようです。
なので、現在のバーボンの製法を確立したのがバーボンの父であるエライジャクレイグ、アメリカで最初に現在のバーボンが誕生する前にウイスキーを作ったのがバーボンの祖であるエヴァンウィリアムス、ということになります。
上でも書いた通り、今はどちらもバーボン製法で作られてますが、同じくらい古い歴史を持つこの2本を飲み比べてみるのも面白いのではないでしょうか😎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?