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映画「アンネ・フランクと旅する日記」を見タ

映画「アンネ・フランクと旅する日記」を見た。

日本のアニメとは違うタッチの絵なので、絵本のようなアート的なアニメーションかと思っていたら、3Dで背景を描かれていたりと予想を越えたアニメーションの動きで展開されていて新鮮だった。そして、ナチス兵が不気味で超怖かった。

このタイミングで見るとロシアのウクライナ侵攻を連想してしまう。アニメ映画により難民問題を提起するものが、今は現実で起こっている戦争に直結する。製作側も意図していなかった事態だろう。「ウエスト・サイド・ストーリー」には”第三次大戦”という言葉が出てきており、現在の不穏な状況に直結するとは思っていなかったはず。

生物はDNAという記憶メモリを使い必要なことを後世に伝え、本能的に有害や無害を判断できるようになっている。ただし、この方法では記憶が定着するには多大な時間が必要になる。
人類は、言葉、文字、絵、写真、動画などを考えだし、短時間で記憶を残して後世へ伝える手段を編み出した。「アンネの日記」も文字により記録されたもので、戦争の悲惨さを後世に伝えるものです。そんな手段を編み出しているのに、今、戦争が起きている。
悲惨さを伝え、悲惨さを知ることができても、自らが体験しないと人類は同じ過ちを犯すのでしょうか?そこまで人類は愚かなのでしょうか?
違いますよね?
戦争の悲惨さを知ることで止めることはできるはずです。

大手の動画配信会社がロシアへのサービスを一時停止しています。
戦争の悲惨さを伝える映画やドラマを見放題にしてサービスを再開するのも戦争を止める手段の一つではないかと今作を見て思いついた。ロシアやウクライナに関係ない戦争の悲惨さを伝える作品は沢山あります。ウクライナ侵攻前に配信していた作品であれば再開しても虚偽情報にならないと思います。難癖をつけてくる可能性はありますが…。それでも、動画という伝える手段でサービスを行っているのであれば、停止することではなく伝え続ける手段を模索してほしいです。

「人間の本質は“善”なのだと」と信じていたアンネ・フランクのように、私も全人類が“善”であることを信じたい。一部の人間の暴挙より、民衆の“善”を信じる。


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