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街の話を聞きながらその街を歩く①

人が住んでいる街の話を聞きながら、その街を歩く企画をずっとしたくて、その第一弾を行ってきました。

協力してくれたのは、多摩美4回のアサイヒナタさん(Instagram→@asai_hinata_)です。

ありがとうございました。

街に着くと駅前にKALDIがあって、僕はそこでさっそく完璧なコーヒーゼリーを見つけてしまいました。でも今買うと邪魔になるしなぁと考えていると、こんにちはという声が聞こえてアサイヒナタさんが立っていたので、僕はコーヒーゼリーを棚に戻して挨拶をしました。

(1)喫茶シャポー

まず案内されたのは、街の商店街、何本か筋があってチラ見しただけでも素敵な店がずらりと並んでいました。

とりあえず喫茶店に行きましょうと、挨拶もほどほどに、言われるがまま喫茶シャポーというお店に入りました。

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お店に入るないなや、客のおじさんから、「ちょっとまってそれなに!?」と僕が身につけていたカセットプレーヤーについての質問をされました。お店に入るやいなや質問されるという経験は未だかつて経験したことがなかったので驚きはしましたが、悪い予感はしませんでした。

メニューをジロジロと見ていると、アサイさんは「あとでおにぎり屋に行くのでここは、ナポリタンを半分ずつ食べませんか?」と提案してくれました。僕は、あと何分後か、あるいは何時間後かに食べるおにぎりを脳裏に浮かべながらナポリタンとアイスコーヒーを頼みました。

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窓から商店街を歩く人間を見ながら、モグモグとナポリタンを食べているとアサイさんがひとつしかないスープをゴクゴク飲み始めて「私スープ飲むんで、サラダ全部あげます」とにっこり言いました。僕は「全然ええねんけど、あんまり特価交換ではないかもな。全然ええねんけど」と言いながらサラダを全部食べました。

インスタで見ていた通り、迷いがない人だと思いました。優柔不断な僕はこういう人に街を案内してもらえると、とても助かります。

(2)屋上

店を出て、商店街を歩いていると、ここ最近見つけたんですよ行きますか?といって、謎の屋上に連れて行ってくれました。そこはテナントビルのような場所でKFCの横をぐいぐい抜けていくと古びた階段があってそれを登ると、たどり着く場所です。

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地面にへばり付く草もさることながら、謎の機械がグルングルン回っていて嬉しかったです。

(3)おにぎり屋

さて、『意外と最新のお菓子が売ってあるタバコ屋』や『隙間』を見たりしながら歩くこと数分、ついにおにぎり屋にたどり着きました。

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おにぎり屋 昭和本店

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僕は昆布を、アサイさんはマグロの角煮を頼んでいました。
僕もマグロの角煮にすればよかったと心底と思ったけれど迷いのある人間だと思われたら恥ずかしいので黙っていました。

でも美味しい!!!!!おにぎり屋っておにぎり屋なことある!ちょっと侮っていました。

店の前で、もぐもぐ食べていると、お客で来たおばちゃんが僕たちに喉詰まるからと言って自販機でお茶をひとつずつ買ってくれました。おにぎりと同じくらい街の人が優しいです。

(3)ワットマン

アサイさんが買う服の9割を占めるというワットマンというリサイクルショップへ行きました。その服は色のタグが付いていて(青だと190円とか黒だと1000円だとか)赤はなかなか手が伸びないねという話をしました。

そのあと、アサイさんの友達のプレゼントを買いに違う店に行ったのだけど、そこでもまたワットマンの話をしていて「違う店に来てまだワットマンの話してるやん。びっくりした。何の話かと思ったらまだワットマンやったから」と言うとちょっとウケました。

よかった。

(4)歩道橋を渡り川沿いへ


近くにあった公園で少し立ち漕ぎをしてから、川沿いを抜けて海へと向かいました。


僕が陸上部だったという話をすると、「ここちょっと走ってみて想像してみるから」と橋の上をちょっと走らされましたが、「おれ長距離やねん」と言うと変な空気になりました。こんなことなら走らなきゃよかった。

(5)海

川を15分〜20分くらい歩いていると海にたどり着きました。どちらかというと地元の人たちで賑わっているような海でアサイさんは友達を連れてくるときはここを紹介しているといっていました。


海に連れてくることを想定してアサイさんはビーチサンダルで履いていたのですが、僕はスニーカーだったのでびしょびしょになってしまいました。

でも海が近くにあるのに入らないという選択肢は考えられません。

そのあと近くの露店で、アイスを食べて休憩しましょうと見に行くと、特製コーヒーゼリーアイスクリームが売っていて、伏線回収だ!!!!とこの日1番の盛り上がりを見せました。

アイスを食べて、靴を乾かしながら小影で涼んでいると気持ちよくて僕はうっかり眠ってしまいました。

「ごめん寝ちゃってました。」と言うと、アサイさんはなんともないような顔をして頷いてくれました。「自分には迷いがない上に他人の行動には寛容なんかい」とツッコミたかったけれど、居眠りをした上に回りくどいツッコミをするのは失礼に値すると思ってやめました。


その他にも金物屋や、まるで青山のフリをしている看板を見せてくれました。


このあと、本当は街に戻って、とっておきのお好み焼き屋を紹介してもらえるはずだったのですが、その日は閉まっていたので、残念ながら行けませんでした。

でも僕はこの街がすごく好きになりました。街の人は暖かいし、いろんなお店があってまだまだ行き足りないような気がします。またぜひお好み焼きを食べに来たいです。





アサイさんがフィルムカメラで撮った写真↓




もうちょっと落ち着いたら、また色んな人が住んでいる色んな街に行ってみたいです。協力してくれる人がいればぜひよろしくお願いします。

アサイさん本当にありがとうございました。



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