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やっと行けた!「プリンスアイスワールド」2023‐24 Broadway Classics

2024年2月24日(土)に「プリンスアイスワールド」のアイスショー滋賀公演(午前の部)に行ってきました!


日本最古のアイスショーチーム・「プリンスアイスワールド」


「プリンスアイスワールド」といえば1978年に始まった日本初のアイスショー。私がフィギュアスケートを熱心に見るようになったきっかけが伊藤みどりさんですから、ぶっちゃけ創設の頃から知っています(苦笑)。渡部絵美さんや佐野稔さんたちが出ていたのがテレビで放送されていた記憶があります。

でもテレビでショーを見たことは何度もあるけれど、ナマでプリンスアイスワールドのショーを見に行ったことは一度もなし

というのも関西公演が超少ないんですよ。2004年までは大阪や京都公演があったんですが、2005年以降は2006~8年、2018年に滋賀公演があったっきり。「京阪神位に来てくれれば行くのになぁ」とずっと思っていたショーでした。

今年は6年ぶりに関西公演が決定!ただし場所は滋賀、我が家からは約2時間程度かかります。しかし昨夏から「げんさんサマーカップ」「全日本ジュニア」と続けざまに滋賀まで行ったこともあって、「また滋賀まで行くか!」と決意した次第。去年「ワンピース・オン・アイス」を観て以来、プリンスアイスワールドのスケーター達への思い入れも深まりましたしね。

というか、今季の「プリンスアイスワールド」がミュージカルがテーマだと知った時点で、関東まで遠征行こうか悩んでたぐらいです。

今回チケット買った理由の一つは、一推しで応援している宇野昌磨さんがゲストスケーターに入ってたことですが、プリンスアイスワールドチーム単独の関西公演でもチケット買ってただろうと思います。(まぁゲストスケーター抜きならチケット価格はもう少し抑えてほしいですが…)

ミュージカル×フィギュアスケート


というのも私はミュージカルが大好きでして。

20代の頃は休暇が取れるとニューヨークに行き、「ひたすらミュージカルを見まくる旅」を繰り返しておりました。(当時は円高でしたからね~今よりもずっと気軽に行ける値段でした)

日本版のミュージカルも観に行きたいところですが、関西公演は数が少なくて残念。子育てで忙しい時期はTONY賞の授賞式パフォーマンスやミュージカル映画を見て心を慰めておりました。今もミュージカル要素がある映画には時間の許す限り足を運ぶぐらい好きです。

そもそもフィギュアスケートのプログラムも「ラ・ラ・ランド」「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」など有名ミュージカルの曲が使われまくっています。何よりミュージカルもフィギュアスケートもどちらも音楽を身体表現する芸術。親和性ありまくりなので、この企画が成功しないわけはないのです(断言w)。

なので今回の私はもちろん「宇野昌磨さんのフリー演技の現在地を見せていただく」のを物凄く楽しみにしていましたが、最大の目的は「プリンスアイスワールドがミュージカルをテーマにしたショーを初めて見る」ことでありました。

PIW2024滋賀公演 セットリスト


会場前に出ていた看板 

公演で使われていたミュージカル曲は下記の通り。
「 」内がミュージカル名、( )が曲名

PIWチームの演目
「ジプシー」(Gypsy)
「スモーキー・ジョーズ・カフェ」等(On Broadway)
「サウンド・オブ・ミュージック」(My Favorite Thing)
「レント」(One Glory)
「42nd ストリート」(42nd Street)
「ガイズ&ドールズ」(Luck Me A Lady)
「ラ・マンチャの男」(The Impossible Dream)
「レ・ミゼラブル」(One My Own)
「エニシング・ゴーズ」(Anything Goes)
「オン・ザ・タウン(踊る大紐育)」(New York, New York)
「ファニー・ガール」(Don't Rain On My Parade)
「レ・ミゼラブル」(Bring him Home)
「ミス・サイゴン」(I'd Give My Life For You)
「アニー」(Tomorrow)
「ジキル&ハイド」(This Is The Moment)
「コーラスライン」(One)
「ドリームガールズ」(One Night Only)

ゲストスケーターの演目(上記の演目の間に入ります)
本田真凜さん「リトルマーメイド」
無良崇人さん「ウェストサイドストーリー」
鈴木明子さん「シェルブールの雨傘」
田中刑事さん「オペラ座の怪人(新プロ)」
織田信成さん「キンキーブーツ」
荒川静香さん「キャッツ」(Memory)

PIW公開の滋賀公演の香盤表 を参考に けろわんが作成

※ゲストスケーターのうち下記の3名はミュージカルではない楽曲を使用
安藤美姫さん「戦場のメリークリスマス」
村元哉中さん&高橋大輔さん 引退後の新プロ「Birds/Makeba」
宇野昌磨さん 今季フリー「タイムラプス/鏡の中の鏡」

いや~ミュージカル好きにはたまらない流れです。
知らない曲が一曲もない!
なじみの名曲の数々で演技を見られるというのはいいものです。

しかも音源は神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏と日本ミュージカル界の実力派スターたちの新録を使用しているとのこと。私は日本のミュージカル俳優には詳しくないのですが、それでも「あああの人か!」という人たちが協力していらして。一部の公演ではナマ歌も披露してもらえるという。

ミュージカルをテーマにすると、ゲストスケーターの多くも過去プロにミュージカル曲を持っているから統一感持たせやすいですしね。

高橋大輔さん&PIWチームの「ムーランルージュ」を滋賀公演では見られなかったのはとてもとても残念でしたが…観たかったよロクサーヌ(涙)。CS放送されたのを繰り返し見ることに致します。

生歌歌唱とのコラボ


滋賀公演の2&3日目は男性ボーカルグループ「Le Velvets」さんの生歌歌唱1曲+「シェルブールの雨傘」&「オペラ座の怪人」でスケート演技との生歌コラボがありました。

鈴木明子さんの「シェルブールの雨傘」は十数年前の懐かしいエキシプロですが、生歌に合わせると情感が全然違いますね。

田中刑事さんの魅力が炸裂した新プロ「オペラ座の怪人」は、まさかクリスティーヌのパートまで歌われると思ってもいなかったので、歌い始めた時には「おいおい大丈夫なのか」とちょっとドキドキしてしまいました。女性ソプラノパートまでこなせるシンガーがいるグループなんだと事前に調べていればハラハラする必要は全くなかったのですが…無用な心配をしてしまって大変失礼いたしました(苦笑)。

4人が舞台の両端に分かれてのパフォーマンスでかなり距離があって歌いづらかっただろうと思うのですが(何より寒いし喉によくなさそう…)、ステキな歌唱でした。

「生のパフォーマンス × 生のパフォーマンス」にはプラスアルファの何かが生まれるよな~と実感できました。

スケーター達の滑り


プリンスアイスワールドスケートチームを見られたのは素直に嬉しかったです。群舞は迫力ありますよね~本田真凜さんや荒川静香さんのようなプロスケーターの極上スパイラルを見るのもいいものですが、何名もの女性スケーターがスパイラルでリンクを同時に駆け抜けていく爽快さには、また別の快感がありますね。

ゲストスケーター達の円熟味ある滑りもごちそうさまです!という感じ。実は私荒川さんとはなぜかご縁がこれまでなく、彼女の滑りをナマで見るのがこれが初めてでして、すご~く楽しみにしておりました。数々のショー映像から想像していた通りに気持ちのいい滑りでした。彼女にはできるだけ長くずっとショースケーターとして滑り続けてほしいです。

その荒川さんの後に登場した宇野昌磨選手は一人だけアナザープラネットから来た人のようでしたw 現役世界トップレベルのまとう空気感、あまりに種類が違いすぎる(笑)。一人だけ競技モードで4回転跳びまくって。あの狭いリンクでよくもまぁあんなに高難度ジャンプ跳べるものだと感心します。

先ほどまで美しい熱帯魚たちがリンク内を優美に泳ぎ回るのを眺めていたのに、いきなりピッチピッチの生きのいい魚が突如リンク内で跳ね回っている感じ。イキがいいのにも程があるやろというw 狭いリンクを跳びだしちゃいかねない勢いで、あっという間にリンク端に到達してしまう(苦笑)。でもその一方で優美さも兼ね備えているという、何なんだよあの生物は…という感じでした(苦笑)。

細かい振り付けが少しブラッシュアップされていたようでしたが、現地ではただただ見惚れてしまって違いを細かく認識するところまでたどり着けませんでした。後日のCS放送を繰り返し視聴して、ワールドのイメージトレーニングに励みます(笑)。

昨シーズンのフリーの「G線上のアリア/メア・トルメンタ・プロぺラーテ」はアイスショーで何度も見ることができたけれど、今季のフリーはお披露目が遅かったので今まで5回しか披露されていません。「このプロ、後はワールドの1回こっきりでもうお別れなの?」と名残惜しい気持ちになっていたところに予定外の供給があったのはありがたかったです。ショーバージョンのタイムラプスも1回観られたということで、私の中のこのプロへの想いは、残す1回のワールドのナマ鑑賞にて何とか成仏させようと思います。

本当は東京公演でやったDancing on My Ownも見たかったなぁ…「東京公演だけDOMOやります」って事前に言ってくれれば無理してでも遠征したのに~。ショーで何をやるのかは当日のお楽しみにしたい人もいるのは重々承知していますが、遠征が必要な地方民としては、事前に演目を知りたい人だけにこっそり予定を知らせてくれる手段があればいいのになと思います。急に遠征とか行けないですもん…

ミート&グリート


最後はPIW名物のミート&グリート。スケーター達がグループごとに観客席を回って、記念撮影に応じてもらえます。スケーター達にプレゼントや花束を渡しまくる過去の「ふれあいタイム」よりは今のこのスタイルの方が私は落ち着いて観られて好きですね。そんなに写真を撮るつもりはなかったのに結構撮ってしまいました。

しかし先日コンパクトデジカメを使った際に規定撮影サイズを落としたのを戻し忘れていて、クソ画質でしか撮れていなかったことに帰宅後気づきました。何やってんね~~~んって感じw 想い出のために撮った程度ですが、X(Twitter)に投稿した写真をこちらにも載せておきます。

次関西圏で公演があるのはいつになるかはわかりませんが、次回はもうちょっとマシな写真が撮りたいですね(苦笑)。2024~25公演のテーマは「Broadway Rocks!」ということなので、今年の路線を踏襲してくれるようで嬉しい限りです。Rock系ということはあのミュージカルかな?あれかな?と色々想像するだけでも既に楽しいです!


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