有るものが無くなると人は考え出す
転職をすると、職種であったり、職場環境であったり、業務などが変容しますが、経済的側面にも変化があったりします。
実は、今の職場は開業して間もないこともあって「賞与」がありません。
ぶっちゃけ、しんどい(笑)。
幸いなことに、今の私には養うべき家族がいませんから、生活レベルを下げることに困ったりしませんが、それでも急な出費があると、以前よりもドキドキハラハラするようになりました。
賞与があるうちは、貯蓄に回したり、出費の補填に充てたりと、有ることが前提の生活をしてきたのだと思います。
それが無くなった今、考えるべきは「お金」について。
貨幣社会と呼ばれるように、私たちの生活に「お金」は欠かせません。
より多く貰えるのであれば、それに越したことはありませんが、そうでなければ、有るものをどうしていくのかが重要になってきます。
ということで、今回は「お金がない」ことについて書いてみようと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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まずは「お金がない生活」をしてきた経験者として、貧困者の心理について考えてみたいと思います。
日本経済の動向や年金問題など、我が国の将来的な経済情勢は芳しくない方向に向かうのではないかという統計データは数多く存在します。
そこで、「貯蓄」から「投資」へ、「専業」から「兼業・副業(複業)」へとパラダイムシフトが起こりました。
つまり、どのように増やしていくのかを考えたときに、「投資」では将来的な資産の形成を、「兼業・副業(複業)」では資産形成のための原資を、それぞれフォーカスして捉えていると言えるでしょう。
これらの考え方の基礎となっているのは「今ある資産について考える」ことであると同時に、余剰資金があることが前提条件となります。
要するに、生活にかかるお金しか持ち合わせていない場合、パラダイムシフトは起こり得ないということです。
生活に困窮している方の暮らしぶりをメディアなどが報じた際に、「なんでこんなお金の使い方をしてしまうのだろう?」と思ったコトはありませんか?
返済のアテがないのに借金してみたり、生活費をギャンブルにつぎ込んでみたり…。
これらは決して、後先を考えない行動ばかりではないのです。
「お金がない」という状況は、慢性的なパニック状態を引き起こします。
人間はパニック状態に陥ると正常な思考で居られなくなる時があります。
何日も空腹感が続いていたら、お金を手にした瞬間に、満腹感を味わいたくなると思いませんか?
お金の使い方について考えるときに、手にした時点で不足していると知ったら、明日の生活のために借金をしたりギャンブルをしたりする心理になると思いませんか?
貧困問題の厄介な点は、多くの人が認識している前提条件が成立しないことも要因の一つだと私は考えています。
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お金についてパニック状態に陥るのは貧困者だけではないでしょう。
株やFX、仮想通貨などで大きな損失を被ってしまった人の中には、運用について十分な知識を有していない状態で取引を行った方も多いのではないでしょうか?
「儲けたい」という思考で行う運用は「投資」ではなく「投機」です。
何のための資産を形成しようとしているのか。
どのくらいの期間で、どのくらいの額が必要なのか。
そのための手段には何があって、どんな理由で手段を選んだのか。
このようなケースでも、多くの人が認識している前提条件が成立しない状態に陥ることが、貧困につながると考えることができそうです。
つまり、余剰資金と長期的な計画の二つが揃ってこそ、パラダイムシフトは起こり得ると考えます。
「私は経済的に余剰資金もなく、明日の暮らしも困っています。どうしたらいいのでしょうか?」
私は資産形成に絶対の法則は存在しないと考えています。
それは、一人ひとり、お金の価値観や置かれている状況、あるいは心理的特性が異なる存在である以上、ある意味では形成できない人も一定数いると考えており、そのような人には長期的なライフサポートを行う存在が必要であるとも考えています。
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【転ばぬ先の杖】
転ばぬ先の杖とは、失敗しないように、万が一に備えてあらかじめ十分な準備をしておくことのたとえ。
(故事ことわざ辞典より)
過去記事でも書いていますが、私はファイナンシャルプランナーの資格保有者です。
すっかり忘れてしまっている知識もありますが、わずかに残った知識をもとに資産運用をしてみたり、さきほど述べたように生活困窮者の相談を受けたりしています。
冒頭の私自身の話に戻りますが、転職時にどのくらい生活面に変化が起こるのかについて、自らのライフプランの見直しをしました。
一定の生活水準を保てば、わずかでも余剰資金を捻出でき、老後資金への投資ができる算段を立てて、この一年間と数ヶ月を暮らしてきました。
しかし、予定は未定だったようで、月によっては目減りしてしまうこともあったりします。
見積もりが甘かったといえばそれまでなのですが、「賞与」の有無は意外に大きかったのだな…と感じる、今日この頃です。
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…オチがないですが、今回の投稿は以上です(笑)。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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