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ビジネスプレゼンはクライアント満足度100%を狙ってはいけない

久しぶりにビジネスチックな記事になります。

昨日まで、コツコツと社内用のプレゼン資料を作成していました。

内容は決裁者のニーズから実用案を作り出すこと。

要するに「こういうことって出来ないかな?」を現実にするためのリソースの紹介とプランの策定です。

今は多くの新しいサービスが毎日のようにリリースされており、ITに疎い方や情報検索をあまりされない方は、確実に社会の潮流から外れてしまう世の中となっています。

個人的な見解ですが、noterさんは検索リテラシーが高いので、常に情報のアップデートをされている方が多く、私もさまざまな情報をnoteで入手しています。

さて、プレゼンテーションと聞くと、何だか颯爽とクールにスライドを送りながら、雄弁な論者のように周囲を納得・説得させるイメージがあるかもしれませんね。

今回の私が提示したプレゼンテーションはWord形式で13ページ程度の文章に過ぎません。

本来のビジネスプレゼンの趣旨は、決裁者の貴重な時間を有効に使うために、数値化や視覚化によって論点を整理し、承認するに値するかどうかの、まさに「決裁」のためのツールです。

ですが、あえて文章に示したのには理由があります。

それは、決裁者の満足度100%を狙ったわけではないからです。

…どういうことでしょうか?

最後までお付き合いいただけると幸いです。

イラスト・計画プロセス・マーカー・フローチャート

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今回提示された依頼は「契約書発行プロセスの再定義化」でした。

ですから、PowerPointなどではなく、契約書の様式を伝えるためにWord形式を選択しました。

また、書面を各契約に則した状態にレイアウトを施し、法的根拠と解釈の相違によるリスク解説を添えて提出してみました。

こちらが何も語らずとも伝わる資料、というものをコンセプトに作成したので、15分ほど、あえて決裁者の時間を頂戴して読んでもらい、その場でフィードバックと壁打ちをし、納得してもらえる状態まで漕ぎつけました。

依頼されたニーズに応えるプレゼンテーションは、100%を超えません。

ビジネスでは顧客満足度を110%~130%程度に設定すると良いと言われています。

顧客や競合他社に「そんなバカな」「その手があったか」「分かっていたのに」と思わせるような提案をすること。

…これらの感情を呼び起こすことで、リピート率は激増します。

私には颯爽とクールにスライドを送りながら、雄弁な論者のように周囲を納得・説得させるプレゼンテーションを展開することは出来ません。

しかし、相手の立場に立ち、最適解とリスクの両方を提示することで、ニーズ対応だけでなく、現実に事業として成り立たせる際のリスクやそのリスクの回避方法を示唆すれば、それだけ奥行きのある提案になります。

今回の記事が活用されるシチュエーションは少ないかもしれませんが、何かの足しになれば幸いです。

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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