浸透する言葉とは?
誰だって、忘れられない言葉があると思います。
親しい人に言われた言葉、恩師に諭された言葉、好きな人に囁かれた言葉、ドラマのワンシーン、書籍のワンフレーズ、テレビコマーシャルのキャッチコピーなどなど。
忘れられない理由は様々だと思いますが、どんな言葉にも共通することがあると私は考えています。
それは、「反芻(はんすう)」することです。
【反芻】はんすう
反芻とは、牛や羊などが一度飲み込んだ食物を胃から口の中に戻し、再び噛んでからまた飲み込むこと。転じて、言葉や経験についてくり返し考え、よく味わうことである。
(実用日本語表現辞典より抜粋)
反芻には、自ら繰り返す言葉と外部から繰り返し聞かされる言葉の二種類が存在していると思います。
先ほどの、親しい人に言われた言葉、恩師に諭された言葉、好きな人に囁かれた言葉などは、自ら頭の中で思い起こすことで刷り込まれるものだと言えるでしょう。
そして、ドラマのワンシーン、書籍のワンフレーズ、テレビコマーシャルのキャッチコピーなどは、繰り返すほどに鮮明に記憶されるものではないでしょうか?
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誰かに何かを伝えたいとき、私たちは言葉を選びます。
どう伝えれば相手の心に浸透するのかと、幾多の言葉からベストだと思える言葉を紡ぐのです。
しかし、大抵の場合は思ったような結果にならないのではないでしょうか?
人間の脳は、記憶する機能と同じくらい忘れる機能も発達しています。
ですから、どんなに素敵な言葉を見繕っても、忘れ去られてしまうことも大いにあるのです。
では、どうすれば相手の心に浸透するのか?
コンコンと繰り返すことが肝要だと私は感じています。
私は、職場で「しつこい」と言われます。
それは、忘れるスピードよりも着実に脳に定着してもらうために、それくらい伝えなければならないと思っているからです。
ですから、人によっては嫌だと感じているでしょうし、煩わしいと思っていることでしょう。
あえてしつこくしているので、ウンザリされると安心します。
反対に、記憶しておきたい言葉は、何度も何度も反芻します。
分かっていても聞き返すこともあります。
そうすると、やっぱり「しつこい」を言われるわけです(笑)。
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誰かに何かを伝える機会は、生きていく中で意外と多いものです。
ステキな言い回しや響きの良い言葉を使いたい欲求も出てくるでしょうが、本当に伝えたい言葉は、浸透するまでコンコンと繰り返すのが効果的だと私は思います。
…ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
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