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見えない知名度

あなたは誰かにウワサされたことがありますか?

…このように尋ねると、もしかしたら半数ほどの人は「悪いウワサ」を連想するかもしれません。

今回は「良い(?)ウワサ」の話です。

余談ですが、「ウワサ」を「噂」にすると読みにくさを感じたので、今回はカタカナ表記で進めていきたいと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

トーク・糸電話・ブリキの缶・話す・通信

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障がい者福祉、というと、どのようなイメージを抱かれるでしょうか?

障害を抱える方に甲斐甲斐しく接する様子を想像されるでしょうか?

私は障がい者福祉の世界に足を踏み入れてから一年半ほどしか経験していない新参者です。

ですが、一日の半分はパソコンの前で作業をしています。

どの業界も同様でしょうが、社会的な課題や問題を解決する方法は二つあります。

一つは現在起こっている問題を解消すること。

もう一つは、今後も起こり得る課題について対処・対応するための仕組みを作ることです。

そのため、私の存在をあまり知らない障がい者の方もいたりします。

主に一般企業で請け負っている作業をサポートする現場が多く、福祉事業所自体にいることが少ないのです。

グローブ・軍手・スポーツ・赤い・モータースポーツ・車輪・吊るされた

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先日、久しぶりに福祉事業所内の作業場に足を運びました。

採用面接は担当していないので、新しく入られた方の情報は目を通していますが、初対面の方が数名いたので、お声掛けをさせていただきました。

それぞれに、簡単に自己紹介をしつつ、作業についての困りごとなどを伺っていたのですが、不意に後ろから声を掛けられました。

「あの…もしかして○○さんをご存知ですか?」

○○さんとは、以前一緒に働いたことのある方でした。

「はい、知っていますよ。どうして知っていると思ったのですか?」

「○○さんから、この事業所に背の高くてメガネの掛けていない男の人がいるから、何かあったらその人に相談してね、と言われました」

…とのこと。

思わずアワアワしちゃいましたが、人のウワサってすごいなぁと思いました。

トリ・鳥・会話・トーク・コミュニケーション・話す・水場・クチバシ

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障害者福祉の世界って、本当にせまいと感じています。

障害を抱える方には、「相談員」と言って生活面のサポートをする行政職員がいたりするのですが、少しずつ「”あの”市川さんですか?」が増えてきつつあります。

正直、私の知らないところで一体全体どんな話が出ているのだろう?とドキドキしてしまいますが、悪いようには言われていないようなので、ちょっと安心(笑)。

ともあれ、こうやって自分の知らないところに何らかのネットワークが存在し、知らず知らず情報が共有されているのだと知ると、もっと頑張らなければいけないな…と思わずにはいられません。

期待には、応えたいものです。

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

何か自慢のように感じた方もいるかもしれませんが、それは違います。

衆人環視の目に晒されていることで、私たちは常に誰かの目を意識することになり、必然的に規範となる人であるよう振舞うことになる、という話です。

ベンサムの功利主義にも登場するような「パノプティコン」の概念を感じずにはいられません。

上記の記事内に、「パノプティコン」についてのちょっとした説明が掲載されていますので、もしよろしければ足を運んでみてください。

今回の投稿は以上です。

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