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そんな簡単に答えは出ない

気づきや学びは、迷いの森に囚われた私たちに一筋の光をもたらします。

過去に心の霧が晴れる想いを経験された方も多くいることでしょう。

ですが、気づきや学びは「一筋の光」であって、光そのものではありません。

心の霧が晴れたと感じていても、完全に晴れているのかは、一度囚われてしまうと断定できないのではないでしょうか?

「光が射した」

「視界がクリアになった」

そう感じるのは、そうではなかったときの相対的な評価なのではないか?と、私は思います。

私たちは生きている限り、悩み、迷い、彷徨います。

何かにすがりたくなる気持ちをいつだって抱いているはずです。

しかし、私たちの悩みや迷いは、そんな簡単に答えが出るものなのでしょうか?

そんなもののために、あれだけの苦しみを感じていたのでしょうか?

おそらく、私たちは錯覚しているのです。

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誰かの言葉や、何かから感じ取った感覚は、確かに心を打つものでしょう。

ただ、だからといって、その感覚が「答え」なのではありません。

答えを探し求めているからこそ、出来る限り早急に自分の心に「答えらしきもの」を与えて安心したいのです。

私は、この「答えらしきもの」に畏怖の念を抱かずにはいられません。

なぜなら、「答えらしきもの」は「答え」ではないのですから、捉われてしまっては、「答え」に辿り着けなくなってしまいます。

「答えらしきもの」に近づけば近づくほどに、やがて違和感を感じることでしょう。

そして、「答え」ではなかったと気づいたとき、そこは光の届かぬ霧の中である可能性が高いのです。

「答え」だと思っていた、一縷の望みが絶たれてしまったのですから。

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思い返してみてください。

かつて、悩み苦しんだ出来事の「答え」は、今も当時のまま、あなたの胸の中に存在しているでしょうか?

おそらくは、その後の人生行路の中で磨かれ、真なる答えに近づいているものの、未だに絶対的なモノであるのか、断定はできずにいるのではないでしょうか?

私たち人間には、哲学という概念があります。

哲学とは、知的好奇心によって追求され続ける人生の「在りよう」です。

手放すには勇気がいると思いますが、その「答えらしきもの」から手を放し、似て非なる「答え」を探し続ける旅を、今一度はじめてみてはいかがでしょうか。

新たな悩みや迷いが、あなたを苛むかもしれません。

ですが、その道の先に立ち、自ら歩んだ道を振り返ってみてください。

そこに「答え」は宿るのではないでしょうか?

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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