![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80686263/rectangle_large_type_2_7b16b239a35128fa198400d20e8d6f78.jpg?width=800)
「バカとハサミは使いよう」って「バカ」にフォーカスすることが多いけど「ハサミ」についても考えてみよう
【馬鹿と鋏は使いよう】
馬鹿と鋏は使いようとは、人を使うときは、その人の能力をいかせるように、うまく使うべきであるという教え。
(故事ことわざ辞典より)
最近の人は言わないのかな?
ここで登場する「ハサミ」とは、「和ばさみ」のことで、使ったことのある方は分かると思うのですが、ちょっとしたコツを覚えないと、上手に切れない特性があります。
画像は下記リンクからの出典です。
他にも「裁ちばさみ」などは、キチンと用途に沿って使用しないと使い勝手が悪いハサミだったりします。
個人的な見解ですが、実は「バカ」よりも「ハサミ」の方が使いようが難しいのではないかと感じています。
ーーーーーーーーーー
先ほど引用した「故事ことわざ辞典」には、「バカとハサミは使いよう」についての意味だけでなく注釈も添えてあったので共有します。
【注釈】
切れないハサミでも、使い方によっては何かの役に立つように、愚かな者でも上手に使えば役に立つものだということから。
能力のない者をばかにして言ったことばではなく、使う側の力量や能力を言ったことばである。
この注釈で興味深いのは後半の部分で、極論、「能力のない者を使えない人間も愚か者」と解釈できるのではないでしょうか?
「どんぐりの背比べ」ではありませんが、他者を愚か者だと揶揄する人間は、批判こそすれ、人を育てる名伯楽にはなれないということです。
ちなみに「伯楽」とは「馬のよしあしをよく見分ける人=人物を見抜く眼力のある人」です。
人間には、必ず秀でた能力があります。
他者の出来ないことに注視するのではなく、出来ることを育んで行ける人物になりたいものです。
ーーーーーーーーーー
さて、肝心の「ハサミ」の部分ですが、私個人としては「ハサミ=和ばさみ」ではなく、「ハサミ=切れる=切れ者」という解釈で考えてみたいと思います。
【切れ者】
頭の回転が速く、物事をてきぱきと処理する才能のある人。敏腕家。やり手。
(デジタル大辞泉より抜粋)
北野唯我氏の著書に「天才を殺す凡人」という名著があります。
仮に「切れ者=天才」とするならば、実は「バカ」以上に扱い方が難しいことになります。
なぜなら、自分よりも優れていると分かっている人に対して、どのような能力発揮の場を提供すればいいのかを考えなければならないからです。
…ともあれ、上記の書籍には、その一つの方法が示されているのですが…。
ーーーーーーーーーー
まとめると、「バカ」と称される他者の長所を理解しチームに貢献させることは、一見すると難しいように感じるかも知れませんが、それはチームのリーダーのような人物にとって、出来なければならない使命であると考えることが出来ると思います。
そして、「ハサミ」と称される自分よりも秀でた能力を有する他者についても、その能力を遺憾なく発揮させることが使用者、つまりリーダーには求められていると私は考えています。
…と、このように、実は「バカ」という言葉以上に「ハサミ」について考えてみても面白いのではないか?という話でした。
ーーーーーーーーーー
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?