見出し画像

福祉ビジネスについて考えてみる①

いろいろ迷いましたが、一つのテーマで数日書いてみようと思います。

文字数は気にせず、その日書ける量だけ投稿します。

初の試みなので、おそらく最初と最後で辻褄が合わなくなりそうですが、それはそれで面白そう(笑)。

どこまで続くか不明ですが、専門的になり過ぎず、かと言って万人受けするモノでもないギリギリのところを狙って書き進めてみようと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

ビジネス・図・手・マーカー・計画・構造・組織・作業過程・作業管理

ーーーーーーーーーー

採り上げるテーマですが、障害者福祉サービスの中で一番ナゾな建て付けになっている「就労継続支援A型事業所」について考察したいと思います。

まずは「就労継続支援A型事業所って何?」というところから進めていきましょう。

そもそも、障害者の方の生活について一般的認知度が低いのが現状だと思います。

「障害あったら働けないんじゃないの?
だとしたら、どうやって生活してるの?」

…そんな疑問を持っていただけることが、障害者福祉を知るきっかけになると私は思います。

…どうしよう?障害者福祉の歴史とか要ります?(;´・ω・)

簡単に説明すると、以前の障害者に対する福祉的措置とは、言葉の通り「措置」でした。

措置】そち
事態に応じて必要な手続きをとること。取り計らって始末をつけること。処置。
2 安んじていること。また、物事をそのままに打ち捨てておくこと
(デジタル大辞泉より)

別荘・家・療養所・サナトリウム・スイス・森・自然

ーーーーーーーーーー

あなたは「サナトリウム」という施設をご存知でしょうか?

サナトリウム
療養所。特に、空気の澄む郊外や高原・海浜などに設けられる結核療養所をさすことが多い。
(デジタル大辞泉)

純文学などの名著では、主人公の家族や想いを寄せる人が結核に侵され、街から遠く離れた施設で養生するシーンが描かれたりしますが、そのような施設の本質は、社会からの隔絶でした。

結核患者は感染防止のための「措置」としてサナトリウムでの生活を強いられましたが、障害者に関しても、同様の「措置」が取られてきた歴史があります。

余談ですが、郊外に建てられた障害者施設は、やがて都市開発が進む中で、次第に住宅等が建設される最中、もともとあったはずの施設に対して「障害者の近くに住みたくない」という近隣住民の反対活動から、さらに僻地に追いやられる…という暗い歴史も存在します。

それくらい、障害者の方には差別があったのです。

フェンス・措置・男性・三人・難民・強制退去・格子・隔てる・隔離

ーーーーーーーーーー

…さて、簡単な歴史を記してみましたが、実は、わずか20年くらい前まで「精神障害者」という定義もなければ、30年くらい前まで「措置制度」といって、障害者の方に自分の将来を選ぶ権利はありませんでした。

特別支援学校など、教育機関から卒業を果たすと、行政機関によって福祉施設への振り分けが行われ、そこに反論の余地はなかったのです。

私たちには「基本的人権」といって、憲法で規定されているだけでなく、生まれもって当たり前に保有している権利があります。

ですが、障害者が「基本的人権」を得たのは、つい最近のことなのです。

今でも「障害者=劣等種」という考えを持つ方が一定数おり、「優生思想」を国が認める制度も存在しました。

残念なことに、今でも日本は障害者やLGBTQなどの多様性について後進国です。

それは、歴史的に排除してきた文化があり、それゆえ接点がない生活を当たり前だとして私たちが生きてきたことが原因なのです。

街並み・東京・群衆

ーーーーーーーーーー

…あ、全然「就労継続支援A型事業所」の話になりませんでした(笑)。

明日は障害者の利用する福祉サービスについて触れたいと思います。

今回の投稿は以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?