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雑談と伏線

私は職場で雑談をするし、雑談に巻き込まれるタイプの人間です。

自分のことはあまり話しませんが、聴き手とツッコミ役と賑やかし担当です(笑)。

仕事中の雑談に抵抗感を覚える方もいるかもしれませんが、私はひそかに雑談も仕事の内だと考えています。

それは、雑談の中に仕事上必要だけれど、直接的に伝えてしまうと相手のためにならないモノをコッソリ忍ばせて話すようにしているからです。

のちのち本人が自ら気づいたり、思考の袋小路に迷い込んだりしたときには種明かしをするようにしています。

…このように書くと、スゲー陰湿な人のように捉えられてしまうかもしれませんが、実際に書いているうちに「ホントに陰湿かも…」と思ってます(笑)。

ということで、今回はオススメはしませんが雑談について書いてみようと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

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雑談が苦手、と言う方もいるかもしれませんので、簡単な雑談のコツから書き進めてみようと思います。

コツと言っても、実は雑談に必要な要素は性格や考え方ではないと思っています。

雑談に必要なモノ、それは情報量です。

知らない話題には、入っていけませんよね?

話し方、聴き方、感じ方、考え方など、雑談力を磨くには自分の感覚を磨く必要があると思うかもしれませんが、それは後々の話です。

「人見知りで、会話に入っていけない…」と感じる方は、少し残酷な言い方をすればインプット量が不足している可能性があります。

人間は情報をシェアしたい生き物ですから。

もし、それでも会話できないのであれば、それは会話しなくてもいいと思っているからだと思います。

実際に雑談に加わらなくても生きていけるわけですから、個人的にはムリする必要はないと思っていますし、それでも雑談力を磨きたいのであれば、継続的な学習をするしかないと私は考えています。

何事もそうですが、一朝一夕で成り立つモノはないと思います。

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雑談には、本当にくだらない(けど面白い)モノと、後になって振り返ったときに気づきをもたらすモノがあります。

友人との掛け合いだけが雑談ではないということです。

主に職場などで交わされる雑談には、含蓄があってしかるべきです。

アイスブレイク的に場を和ませるのに利用するのも良いですが、相手の力量を評価するのであれば、気づくか気づかないかのギリギリの伏線を忍ばせることで、相手はどんな話の中にも意味を見出そうとする思考に変わります。

リーダーやマネージャーとして、頭ごなしに指揮命令するのではなく、フラットな関係性を相手に担保させたうえで、伝えたいことを伝わるように話す技術が必要です。

誰だって、上からモノを言われるのは嫌ですものね。

私は、相手の趣味や興味のあることに職務上の必要な姿勢や考え方を混ぜ合わせて話すように心掛けています。

例えば、相手がマンガやアニメが好きなら、その情報を収集しますし、何かスポーツの経験があるのなら、ルールや有名な選手などを調べます。

個人的には、相手を知ることがマネジメントには必要だと考えており、決して、相手に上下関係を感じさせるような態度を示さないことが肝要だと思っています。

「サーヴァント・リーダーシップ」という概念がありますが、マネジメントを行う立場の場合は、「サーヴァント(従者)」よりも「サポーター(支持者)」として相手のステータス(社会的地位)を下げない言い回しが必要になってくるでしょう。

今の自分に足りない部分を補って、はじめて雑談が成立するなら、その努力は支払うべき対価でしょうし、その努力が相手との関係性を良好にしてくれると思っています。

自ら歩み寄って、相手を尊重する姿勢は、相手にも「返報性の原理」が働くので、きっと譲歩してくれることでしょう。

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…話が脱線しましたが、雑談にはリラックス効果があります。

仕事のちょっとした息抜きに、相手を労わる気持ちで話しかけるようにしています。

一方で、雑談しながら相手の考えを聴くことは、相手の価値観やバイアスを知る絶好の機会でもあります。

どのような思考で日々を過ごしているかを把握すれば、伝え方が変わります。

結果として、雑談で相手の考え方を知ることが出来れば、指示の仕方や説明の仕方を変え、生産性の向上につなげることも出来るでしょう。

このように雑談には、ただ闇雲に業務のみを行うだけでは気付くことのできない生産性や環境改善のヒントが散りばめられています。

業務連絡に無愛想な対応をする人も、雑談では笑顔を見せてくれるかもしれません。

つまり、雑談こそ相手がもっとも「聴く姿勢」になっているとも考えることが出来るので、成長の種を伏線として忍ばせる遊び心を持つのも、大切なのではないでしょうか?

よくある伏線としては、雑談相手に第三者を褒める話を持ち掛けることでしょう。

褒める対象がいないところで人を褒めるというシチュエーションには、相手に「あなたのことも、あなたの見えないところで褒めています」と、暗に示すことになります。

雑談力、磨いてみませんか?

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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