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関係性は あいさつから

他の企業に勤められている方と一緒に仕事をすることが多いのですが、本当にあいさつって大事なんだなって痛感しています。

私は昨年、モノと向き合う仕事から、ヒトと向き合う仕事に転職を果たしました。

前職では、数人しかいない社内の経営者や従業員に対しても、特段あいさつを意識することなく過ごしていましたが、今はとにかく頭を下げてあいさつをして回ることが習慣になっています。

個人的には「頭を下げて」という部分がポイントだと思うのですが、会釈で済ませるのと、深々とお辞儀をするのでは、印象が全く違うのだと最近になって、相手先方のフィードバックをしてもらえるようになって気づきました。

ということで、今回は「あいさつ」について書いてみようと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

イラスト・人々・チーム・Goodポーズ・親指を立てる・仲間

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障害者福祉サービスで働く私は、施設外就労スタッフという肩書で他社に赴き、障害を抱える方と一緒に作業をさせていただいています。

施設外就労とは、 利用者と職員がユニットを組み、企業様から請負った作業を当該企業様内で行う活動のことです。雇用契約ではありませんので、社会保険等の加入は不要です。
(下記、参照リンク)

「利用者」とは、福祉サービス利用者のことであり、ここでは障害を抱える方を指します。

「ユニット」とは、一般的には福祉施設のスタッフ1名と、福祉サービス利用者(障害者)3,4名で構成される作業に従事するグループのことです。

企業によっては、障害を抱える方への偏見や下に見る風潮が残るところもあります。

それは、障害を抱える方がどのような方たちなのかを知らないという未知の部分も大きいのですが、何よりも同行するスタッフの態度が「働くこと」に対して、一般的ではないとされることもあるのです。

本来、働くにあたって、毎日出社し、社内規則を遵守し、コミュニケーションを図り、生産性を向上させていくことはビジネスとして当然のことです。

しかし、障害者福祉では、障害者の社会参加を一義的に考えてしまうことがあります。

「障がいを抱えながらも、社会参加・地域参加されているのだから、企業は合理的配慮を持つべきだ」といった思想です。

…このような思想だけを主張していては、施設外就労先の企業にとって、障害者を雇用することへのメリットが何も感じられなくなってしまうことでしょう。

変えるべきなのは、障害者の就労意欲よりも先に、福祉スタッフの仕事に対する意識だと私は考えています。

イラスト・女性・笑顔・会話・あいさつ・友情・チャット・キャラクター

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「おはようございます」

「よろしくお願いします」

「かしこまりました」

「休憩いただきます」

「ありがとうございました」

「お疲れ様でした」

「失礼します」

…これらの当たり前の言葉を、全力で行うことで、さまざまな変化が起きています。

障害を抱える方々が、少しずつ真似るようになって、あいさつをするようになりました。

企業の方も、笑顔であいさつを返してくれるようになりました。

相互に仕事への理解を図るコミュニケーションが増え、関係性が良好になってきました。

いつしか「障害を抱える人」ではなく、個人名を覚えていただけるようになり、その効果で障害を抱える方々も、より積極的に作業に取り組むようになりました。

あくまでも一例に過ぎませんが、他者という個人に対してだけでなく、他社という個人の集合体に対しても、あいさつは有効に機能するのだと思いました。

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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