最初の一歩が難しい
「こうすればいいよ」
「ああすれば楽にできるよ」
そんなアドバイスをいただいたとしても、「やったことのない」ことを「やったことのある」ことにするのは大変な労力が要ると感じています。
どんなに誰かが背中を押してくれたって、前に進むには自分の意志が必要なのです。
ですが、人間は未知が怖い生き物です。
それは生存本能であって、理屈ではないのです。
「やったことがある」人がやれるのは、既知だから。
「やったことがない」人がやれないのは、未知だから。
どうして、「やったことがある」経験をすると、「やったことがない」ときの気持ちを忘れてしまうのだろう?
あれだけ躊躇したというのに…。
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人を伸ばすには「叱る」のではなく「褒める」のだと言われています。
しかし、どこかで抑止力は求められるでしょうし、「叱る」は抑止力として効果的な行動でもあります。
ゆえに、「叱る」を「演じる」ことで、叱っていながらも叱っていない状況を作り出すことで、効果のみを抽出することができないかと私は考えていますし、その必要性を感じてもいます。
言葉を変えれば、それは「諭す」という行為なのかもしれません。
誰かを叱るという行為を「やったことがない」人は、演じることも困難です。
ですから、最初は「叱る」を経験する必要があると思うのです。
叱って感じる感覚や感情に触れて、はじめて、なぜ「叱る」ではなく「褒める」が大切なのかを知るのだと思います。
厳しさのない「褒める」は「甘やかす」との境界が曖昧になりやすいのではないでしょうか?
ともあれ、どれもこれも、私は「やったことがない」。
本当に、最初の一歩が難しいものです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
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