「雰囲気」は視覚的情報
「あの人は、どこか近寄りがたい雰囲気がある」
「今日の職場の雰囲気は良い」
私たちは何気なく「雰囲気」という言葉を用いるときがあります。
「雰囲気」自体は、目に見えるものではなく感じるもので、どこかオーラといった概念に近いスピリチュアルな領域のモノである。
…実は、私自身がそう考えていました。
ですが、誰でもない私自身の「雰囲気」が実は操作可能で、他者が何を根拠に「雰囲気」を感じているのかを垣間見る機会があったので記事にしたいと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
…とは言っても、今日は短めなので、サクッと読めるはずです。
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【雰囲気】
1 天体、特に地球をとりまく空気。大気。
2 その場やそこにいる人たちが自然に作り出している気分。また、ある人が周囲に感じさせる特別な気分。ムード。
(出典:デジタル大辞泉)
一般的には「2」の意味合いで用いられることが多い「雰囲気」ですが、「自然に作り出している」という部分には懐疑的です。
例えば、場の空気を緊張感のある状態にしたいとき、私たちは「雰囲気」を自然に作り出すのではなく、疑似的に作りだすことが可能です。
会社であれば、部署会議に役員クラスが険しい顔で鎮座していたら、緊張感のある状態になると思うのですが、そのような人間心理をある程度理解していれば、「自然っぽく」見せることが出来ます。
つまり、私たちの誰もが、「雰囲気」を疑似的に操作することが可能ということです。
一つ、例を挙げてみましょう。
初めての異性とのデートに遅刻してしまったとします。
息も絶え絶えに待ち合わせ場所に辿り着いたあなたを待ち構えている異性が、眉間にしわを寄せて腕組みをしていたら、あなたはきっと「怒っている雰囲気」だと感じるでしょう。
反対に、あなたが遠くから走ってくる様子を見つけ、笑顔で手を振っている異性が目に映ったのなら、あなたは「怒っている雰囲気」は感じないでしょう。
…まあ、どちらにしても、現実に起きた場合は誠意をもって謝りましょう(笑)。
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私は「おおらか」だとか「おっとりしている」だとか「器が大きそうに見える」などといった雰囲気を相手に与えているそうです。
ですが、これは顔の表情や発言、しぐさといった表面的な部分に気をつけているだけに過ぎません。
実際には、せっかちな部分もありますし、器の小さい思考も持ち合わせています。
ただ見せていないだけなのです。
その結果、相手が感じる「雰囲気」が、こちらの想定した状態に映って見える、ということなのです。
腕組みをして、遠くを見つめる…といったしぐさを試験的に他者の目の前で行った際には、先述の例のように「怒っている雰囲気」だと相手は感じたのです。
このことから「雰囲気」とは、私たちが目の前の視覚的情報から、いくつかの要素を抽出し推測した結果、導き出した結論であって、決してスピリチュアルなものなどではない、と私は考えてみました。
あなたは、どう感じるでしょうか?
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
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