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自信と態度と好奇心

人間、最初から何もかも出来るわけではありません。

経験という過程を経て実績となり、実績を積み上げて自信になっていくのだと思います。

つまり、自信とは行動から結果を得るまでの過程について、どれくらい積み上げてきたのか、その総量で決まるのではないでしょうか?

「私には自信がなくて…」

個人的な見解ですが、「自信がない」状態こそが正常なのだと思います。

むしろ、積み上げてきたモノがない自信は過信でしかありません。

ただし、過信の状態からでも行動と結果のサイクルを回せば自信へと変容することがあるでしょう。

そう考えると、自信から過信に変わるのではなく、過信を自信に変えていくというのが、自己信頼感(自信)の形成過程になるのかもしれません。

ともあれ、自信を欲するなら行動が必要だと考えることが出来、その行動原理となるものが「好奇心」になるのだと私は考えています。

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私たちは、言葉に意味を見出そうとするあまり、それ以上のものを言葉に求めない傾向にあるのかもしれません。

好奇心(こうきしん)とは、物事を探求しようとする根源的な心。自発的な調査・学習や物事の本質を研究するといった知的活動の根源となる感情を言う。
(Wikipediaより)

引用文には、間違いなく言葉の意味が記載されています。

しかし、言葉には定義や概念が曖昧なモノも多く存在します。

「好奇心」には有無だけではなく、幅や深度、容量や志向性といった概念もあるはずです。

幅があれば多くの事象に興味を示しますが、深度が浅ければすぐに飽きてしまうのでしょう。

その人固有の容量が少なければ、そもそも好奇心が行動原理と成り得ないかもしれませんし、志向性がなければ目的の伴わない行動に終わってしまうことでしょう。

まとめると、自信とは行動から結果までの積み上げてきた総量で成り立ち、好奇心とは自信を形成するファーストステップである行動に移るための原初的欲求ではないか、ということです。

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これまた個人的な見解ですが、自信と好奇心の二者は人間以外の生物も保有している本能に近い心理だと思います。

ネコは好奇心が強く、幼少期においては木に登ったまま下りられなくなってしまうことがあると言われていますし、動物にもPTSD(心的外傷後ストレス障害)やトラウマが形成されているのではないかと言われていることを鑑みると、自信あるいは自信に酷似した心理的状態があると推測できるのではないでしょうか?

他の動物にはなく、人間固有として存在するモノの一つに「社会学的想像力」が挙げられると思います。

この「社会学的想像力」とは、アメリカの社会学者ライト・ミルズが自身の著書で提唱した概念で、下記のような定義とされています。

社会学的想像力の定義は学者によっても一様ではない。一般的な定義としては、私的問題と公的問題を結びつける力というものがある。それに加えてミルズは、社会学的想像力を一つの観点から別の観点へ移る能力としている。こうした主張から、基本的な定義は視点を変える作用だと指摘する声もある。
(Wikipediaより)

余談ですが、曖昧で一義的な定義のない言葉を、それぞれの価値観をもって捉えることも「社会学的想像力」かもしれませんね。

先述の自信と好奇心を社会的に用いる際に、態度というペルソナ(仮面)を人間は用います。

そして、その態度の如何によって、他者に自信と好奇心は評価されやすいと私は考えています。

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もちろん、他者評価に一喜一憂する必要はありませんが、人間は自己評価と他者評価の間に差があるとストレスになります。

過大評価も過小評価も、自身を正当に取り扱ってくれないと感じるのです。

しかし、裏を返せば、態度という社会との接点に着目し、コントロールすることで、自身の意図する社会的ステータスにつなげることが出来るのではないか、と考えています。

態度は言葉で表すことが出来ます。

どのように社会的な立場を形成したいのかを、シチュエーションごとに想定し、好奇心をもって臨み、積み上げることで自信となり得るのではないでしょうか。

自信と態度と好奇心は、自身の内発的な感情の言語化と、社会へ発する社会学的想像力を備え、練り上げた他者への意思表示として用いる言語という二つの言葉の側面でリンクしているのではないか、という話でした。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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