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土と幹と枝葉

プライベートで一級建築士の資格の講師をしている。

筆記試験は7月に行われる。あと2ヶ月だ。

もちろん受け待っている生徒には全員受かってもらいたいが、時間は限られている

これはどういうことかというと、少し酷な話ではあるが、講師としては合格に近い人から確実に受かるようなアクションがそろそろ必要になってくる、ということだ。

例えば、もう十分学力が付いていて、失敗さえしなければ受かるであろう人は、今を維持するようにしてあげればよい。

しかし、合格まであと少しという人は、どこかに隠れているはずのスイッチを見つけてあげてモチベートし、合格まで連れていってあげないといけない。

模試の結果など、わかりやすい指標はある。しかしそれだけではその人がどんなポテンシャルを持っているかを見極めることは難しい。

模試の結果はあくまで枝葉。その人がどんな土の下でどんな幹を作ってきたかが重要。そこがしっかりしてれば、試験直前で一気に花が咲くこともあるだろう。

土とは今年絶対に受かりたいという意思。幹とはこれまでの学習態度。下手でも真摯に取り組んでいれば、しっかりした幹が出来ているはずである。

偉そうなことを書いたけれど、自分のやってきたことに自信を待って、後悔しないよう最後まで諦めず頑張って欲しい

最後に、「奇跡のリンゴ」という本の中で、リンゴの無農薬栽培を死ぬ思いで努力し、成功した木村秋則さんが、土の重要性に気づいた時の一節を引用します。

自分にはもう何もできることはないと思っていたのが、まるで嘘のようだった。何も出来ないと思っていたのは、何も見ていなかったからだ。目に見える部分ばかりに気を取られて、目に見えないものを見る努力を忘れていた。

#一級建築士 #資格 #建築 #奇跡のリンゴ

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