大好きなタイを嫌いになりそうな、たった一つの理由
「微笑みの国」タイに魅了されてから、ずっと通い続けています。行くたびに、様々な感動がある国。大好きな国の一つです。
ただ、今回の渡航中、あるものを見て、「ちょっとタイが嫌いになるかも」と思った出来事がありました。果たして「あるもの」とは?
パタヤで「ワーキングストリート」を歩いてみたところ
シラチャに和風カフェを開いたトン君と夕食を食べた後、パタヤに到着。チェックインしてシャワーを浴びた後、せっかくなので飲みに出てみました。向かったのは、パタヤ最大の歓楽街、ウォーキングストリートです。
ビールが飲めるバーや、ゴーゴーバーなどがひしめく通りです。「せっかくならば社会勉強に通りを往復してみようか」と思い、歩を進めてみました。ただ、きらびやかなネオンや、大音量のダンスミュージックに頭がクラクラ・・・。
それ以上に、「この通りを早めに立ち去ろう」と思った理由があります。それは、「大麻を売るお店の多さ」です。
2022年に解禁。ただ使用目的は・・・
タイでは、産業用大麻の利用促進のため、2022年6月に大麻を規制薬物のリストから除外され、自宅での大麻栽培も可能になりました。アジアで初めてのことです。また、大麻入り飲食の提供も可能になりました。一方で、娯楽目的での大麻使用は依然として禁止されています。
ただ、この大麻を扱う店の多さは、明らかに「娯楽目的」と思えるものばかり。ビーチ沿いにも、大麻商品を扱うスタンドが並び、屋台でも大麻が入ったと思われる商品が多く並んでいました。そして、大麻の葉を大きく掲げたお店から、テンション高く出てくる外国人観光客・・・。「ここにいてはいけない」と感じ、トン君からおススメされたパブに、逃げるように行きました。
日本でも増える大麻関連の事件
大麻は、「ゲートウェイドラッグ」の一部とみなされています。覚せい剤やコカイン、ヘロインなどのより強い薬物への「入口の薬物」とされ、軽い気持ちで手を出してしまうと、だんだんと抜け出せなくなり、さらなる薬物依存が進んでしまう、という意味です。
日本でも、大学生が大麻の栽培や所持などで逮捕される事件が増えてきました。理由は分かりませんが、もしかしたらタイ旅行で初めての大麻を経験し、さらに日本でも依存が進行してしまった人もいるのでは、と邪推をしてしまいます。
決して大麻に近づかないように
タイは、お酒に関しては規制が厳しく、11:00-14:00、17:00-24:00のみ販売ができます。これは、昔、お昼休みから公務員がお酒を飲み、昼からは酔って仕事にならない、という事態があったから設定された法律だということです。
一方、大麻については、解禁されて1年以上が経ち、タイでも中毒者が増加。2023年5月に開かれたタイの総選挙でも、「大麻」が争点になったほどです。
在タイ日本大使館では、「娯楽目的の使用は依然として禁止」「日本に持ち込もうとすると処罰の対象」「幻覚などの健康被害が進む」などの理由から、「安易に手を出さないように」との注意喚起をしています。
世界屈指の観光立国であるタイ。大麻に頼らずとも、ビーチや寺院、料理、買い物など、魅力はたくさんあります。ぜひ、そんな観光の魅力をさらに発信してもらいたいなと思います。同時に、私たち外国人観光客も、タイでは大麻に近づかない。そんな意識が必要だと思います。
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