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みんな違ってみんないい。

安定か不安定か。

この2択を迫られた時に、これまでの私は間違いなく安定を選択しただろう。もう獣のように飛びつくくらいの安定志向であった。心配性であり、新しいことを始めるのも怖い。みんなに何かを言われる。など、すべて人の目を気にしていた。親にも心配はかけられない。なんの目標も持ってなかった自分は大学への進学を選んだ。それはなぜか。安定した4年間が待っているから。そして、安定した40年以上の人生の助走が取れるから。そう思って大学に進学したが本当の理由であろう。

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しかし、今コロナショックによるリーマンショック以来の景気の悪化、それに伴う新4年生の就職活動は難航しているように見える。(準備していた人はなんのダメージもなかったみたいだが。)就活というものをするにあたっての軸を決めてやっていけと、大手リクルート会社は必ずと言っていいほど就活生に伝える。自分にはなにが必要なのか、どういう風になりたいのか、そんな時間が人生で1番“真面目”に考えている時期であろう。本を読んだり、人から話を聞いたり、就活をするという環境に置かれたおかげで、何かいつもと違う生活が出来ていた。知らないことを知ったのだ。

ここで間違ってはいけないのは、考え方が変わったわけではない。ここまで、自分も「この時期で考え方が変わったなぁ」と思っていたつもりだが、そんな訳はない。21年生きてきて、生活状況、周りの環境、友人との関わり方、それらの関係がゆっくりと地層のように出来てきたのが私の“考え方”である。その地層の表面に新しい考え方が乗っかっただけの今の私はなにも変わっていないはずだ。ただ、そういう生き方がある、こうすれば良い人生になるという“知識”を新たに授かっただけである。例えば、資本主義において、お金持ちになるなら、経営者にならなければならない。ということを本で読んだ。なるほど、そうだったのかと驚いたが、今から起業しようとは残念ながらならない。これは、21年の考え方であり、性格である。まあそれを理由にしている時点で、弱い人間なのだが。

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そんなことは置いておいて、新しい知識を得て、人生の岐路に立たされている自分に最初の質問を投げかけてみよう。安定か不安定か。安定といえば、“公務員”、“一流企業の社員”などが頭に浮かぶだろう。これだけ給料はもらえますよ。土日祝は休みですよ。などすごく魅力的に思える。しかし、ここはわざと不安定を選びたい。様々な困難に立ち向かいたい。そんな気持ちがある。あるお笑い芸人が言っていた。“25歳で決断しろ”と。華やかに見える人々でも、それに相当する苦労や問題は持っているだろう。それを経験すれば有名になれたり、金持ちになれたりする訳じゃないと思うが、何か挑戦する価値はあるだろう。成功しているのだから。

安定志向も、挑戦もいろんな人生があると思う。何かそれを押し付けてしまうと、よくない。かっこ悪い。しかし、良くなって欲しい人には言ってしまう癖がある。なにか、わかっている風に言っていたら怒ってほしい。私はこういう人生を描いているのだと。

みんな違ってみんないい。

そう思って応援できる人間になろうと思う。

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