20190430
気づけば、令和が始まってちょうど1年。
そんな感情にしみじみと浸ってもいられないほど、大変な時代になってしまったのだけれど、どうしてもこの日に書き残しておきたかったので。
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2019年4月30日、平成最後のこの日に、「平成最後のフォトウォーク」というイベントに参加した。
今でも覚えている。集合時間15分前に祇園四条駅で電車を降りて、橋の上から鴨川河川敷に集まる参加者を見た時のことを。緊張して、一度駅まで戻ってから文字通り息を整えて、努めて明るく輪に入ったことを。
相当そわそわしていただろうな。新しい場に入ったり、初めましての挨拶をしたりするのがそれほど得意なタイプではないから。クラス替えや進級は、いつだってちょっとブルーになるイベントだった。新しい出会いは、わくわくよりもそわそわを強く感じて、お腹が少し痛くなる。
カメラを買って半年。一緒に撮りに行く友人ができたらもっと楽しいだろうな、と勇気を出して参加したその日。
はじめましてだけどはじめましてじゃないみたい。緊張はするけど心地よい。そんな不思議な一日。参加者みな、楽しそうにカメラを構えて、笑いながら、時に真剣にシャッターを切っていく。
令和最初のゴールデンウィークは、その余韻に浸りっぱなしだった。
そこからは、自分でもびっくりしている。全国あちこちに写真を撮りに出かけるようになるのだから。
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当たり前だけど、「写真を撮る」ということに求めているものは人によって様々だと思う。
思わず息を飲むような絶景を撮りたい。
人が見落としてしまうような、街の雑踏に埋もれた面白い/決定的な一瞬を切り取りたい。
家族・友人・大切な人との大切な瞬間を残したい。
撮る理由の全部がその人にとっての正解で、優劣をつけたり、論争を起こしたりすることじゃないとはわかっているんです。けど。
けれどわたしに一番合っていたのは、楽しく写真を撮ることだと。
どうしたら沢山の人に見てもらえてとか、数として目に見える形とか、そういうことを頑張ろうとした時期もあった。けれどそういうことじゃなくて、写真を撮るというそのこと自体が楽しいんだなと。
いや、もっと言えば、写真を撮ることで知り合った人たちと一緒に何かすることが楽しいんだと。
もうカメラを抜きにしたって、文章のこととか、洋服のこととかで繋がって、たわいもない話をして、一緒に乾杯して、そういった全てが楽しい。
カメラという趣味を通して友達が出来るコミュニティでありたい
何回読んでも、ああこの通りだなと思って。
カメラを起点に、友人ができる。ここに重きが置かれているから、楽しい。
フォトウォークで出会った人たちは、「一緒に写真を撮りに行く人」じゃなくて、もう立派な「大切な友達」になっている。
「大人になって友達ができるなんて」そう思ってた。でもできてしまった。しかも全国に、それも何人も。すごい、びっくり、ありがたい。
本当に、わたしが飛び込んだ写真の輪がここでよかったな、と心底思う。
だってみんな本当に、楽しそうに写真を撮って、楽しそうに笑っているから。
一年前、飛び込んだ自分にもありがとうを言いたいけれど、何よりも、この場をつくって下さって、ありがとうございます。
直接本人に言うのは恥ずかしいので、ここで愛を垂れ流しますね。
サポートをいただいたら、本屋さんへ行こうと思います。