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記事を書く前に考えよう - どんな種類の記事を、どこに発信すれば良いのか。

背景

最近、スラック中心のコミュニティで「もくもく発信会」というものに参加しています。

みんなで軽くソーシャルプレッシャーを与えあいながら(ノルマ・連帯責任)、発信する習慣を身につけようぜ、という感じでやっています。

Photo by Marvin Meyer on Unsplash

そもそもなぜ発信が大事なのか。コミュニティの主宰・堤さんが「なぜ発信は大事なのか」という決定版のYouTubeシリーズを公開しているので、疑問の方はそちらもご覧ください。軽いノリでさくっと見れます。

  1. 発信をはじめよう

  2. ネタの見つけ方

  3. 発信を習慣化しよう

「エンジニアのための」と枕詞がついていますが、個人的にはどんなプロフェッショナルの方にもいえる普遍的なことだと思います。

自分の発信状況はどうか

量が足りていない

こんなのとかこんなのを、年にせいぜい数回という頻度で発信してきました。自分の実体験の切り売りなので、人生の転機が訪れないと書けない類のものです。

これではいけない。どうやって頻度を上げるか。日々の澱(アイデア、思考の断片、もやもやしたこと)はどんどん溜まっており、自作のノートアプリにそのレベルのものは散乱しています。

そこから人様に読んでもらうものに一段階レベルをあげるために、「どんな媒体・オーディエンスを意識して編集するか」という切り口があります。

Photo by Charisse Kenion on Unsplash

人に見せることを意識すると、それまで散逸していたメモに繋がりが見出せる、とでも言えば良いでしょうか。

ということで、どんな軸でどんな場所に発信しているか、棚卸しもかねてここでふりかえり・展望を書いてみます。

主に考えている二軸

A軸:技術発信なのか、人生発信なのか

技術の部分は「自分が本業で提供していること」と読み替えてください。

エンジニアの方の技術記事は、現状は https://zenn.dev/ を住処にすれば良いと思います。他業種の方は、

  1. 業種の密度が高い

  2. 質の高い記事が見つかる(玉石混交で良いが、ヒットする記事がそこから生まれる)

という種類のものをぜひ探してみてください。なければ、新サービスのチャンスかもしれませんね 😇

それだけだとチャンスは広がらない

本業の部分を「業務で得た知見の切り出し」というアングルで発信していても、おそらく裾野は広がりません。より幅広く「面白いことをやっている人」と名指しで指名されるようになりたい、という欲望があります。

このために、人生を発信する別の切り口も大事だと考えました。ポエムと卑下したり、揶揄されたりすることもありますが、自分がどういう人間なのかを周りに知ってもらう、という意味で人生を生きやすくする効果があると思っています。

周りからは脈絡がないように見えるキャリアチェンジが起こった時、周りに応援を募る時に面白がってもらえる確率があがるとも思っています。

Photo by MI PHAM on Unsplash

この人生記事の方は、Note(ここ)で良いと思います。

ここまでのまとめ

  1. 今、自分がニッチな場所として提供できることを着実に発信し続ける

  2. 将来軸足を動かした時に人がそれでもついてきてもらえるように、自身を認知してもらう

というために、技術発信、人生発信両方を心がけています。

B軸:英語か、日本語か

日本語話者として生まれ育った私たちは、つねに世界の他地域にグローバルに発信するときに、言語の壁があります。

「英語オールでいこうぜ」という風に振り切った方がいいと信じている時期もありました。個人開発で代表的な(InkDropを運営されている)Takuyaさんを見ていると、Medium上で英語での発信に全振りしているようです。

では、自分は今なぜそうしていないのか。理由は、日本語で考えているときに感じる「思考がつながっていく感覚」が、英語だと全く再現できないからです。

Photo by Danist Soh on Unsplash

思考がつながっていく感覚とは何か。

文章を書くときには、書き手と読み手を行ったりきたりしながら文章の完成度をあげていきます。

そのときに「文章の流れ」に意識を払うことが日本語だと自然にできるのに対し、英語だと一文一文を読み解くのに意識を使い、全体としてきれいに流れているのか(自分の文章なのに)判断がつきません。

これを英語で獲得するまでは、文章の構成力を維持・向上させるために、母語での発信は大事だな、と今は柔軟に考えています。

すでに一定の水準にある構成力に投資し続けた方が、あとあと言語を超えての転用ができる、という仮説です。果たしてうまくいくのでしょうか。実験中です。

結局どういう媒体を使っているのか

ということで、2 * 2 で、四つの媒体を意識しながら思考の断片を記事にまとめるようにしています。

本業・日本語 Zenn
人生・日本語 Note
本業・英語  Dev.to
人生・英語  Medium

それぞれ、そういった記事を期待するオーディエンスがしっかりとついている発信媒体だなと思っています。時代の変遷で他のものに変わることもあるでしょう。そのときは、また同じような軸で再評価していきましょう。

最後に - 自分のコンテンツを一箇所に溜めよう

ここまでは単純に「どこで発信するか」という話だったのですが、実はもう一つ隠れたレイヤー「どこで執筆するか」というものがありますよね。

Photo by Med Badr Chemmaoui on Unsplash

なぜ書く場所と発信する場所は違うのか。編集・転用のしやすさ、所有権・ビジネスへのもっていきやすさなど様々な観点があります。この分野をざっくり見渡すと、

  1. ブログを自分でホスティングする。

  2. 自分のコンテンツを所有するというメッセージを打ち出しているプラットフォームを利用する(Ghost、Substackなど)

  3. ファイルは自身のPCに保存しておき、それを編集・閲覧できるソフトウェアを使う(BearやObsidianなど)

などがあるでしょうか。

書き手にとって居心地が良い場所と、読み手の目に届く場所が分かれているのは自然だと思います。Twitterのスレッド形式で投稿するためだけのサービスなども目撃しました。面白いですね。

つまり、文章をストックしていく単位・粒度が、どんどんと人それぞれになっていくという流れです。ここらへんは、古くは京大ノート、Zettelkeiten、それらをWebサービス化したRoam Researchなどの流れを読み解くと、今後の情報管理のヒントが隠されているのかもしれません。

まとめ

最後少し脱線してしまいました。まとめると、

  1. 発信は「自分の現在の専門を売れる場所」「自分という存在を認知してもらう場所」の少なくとも二種類あるだろう

  2. きっと英語も大事だから、英語と日本語は転用できる記事を貯めておけたら良いかも

  3. 書く場所と投稿する場所は違って当たり前なので、自分が書いたマスターデータをどこに置いておくか、整理しよう

となります。荒い部分がいくつもありますが、みなさまのご意見お待ちしてます。

最後に。この記事は、自作のノートアプリSuikoで下書きを行いました。第一校に15分くらいかかり、この形にまとめるのに2時間かかりました。記事の下書きというプロセスにご興味ある方は、ぜひ下記ご覧ください。


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