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私(たち)にはコミュニティをつくる人たちのための教科書が必要だ

背景 - "Get Together" というコミュニティづくりの本を読んだのでご紹介

Stripe Pressという、面白い出版社がある。Stripeという決済サービスを提供しているアメリカのスタートアップが、面白い執筆者を集めて、本を出版している。

その中でも、今回「Get Together」という本を読んで、これは今の私(たち)に必要な題材だ、と強く思ったのでご紹介。

言いたいこと

コミュニティビルディングの本。大小・ドメイン様々なコミュニティの作り方を取材した著者が、「どうやってコミュニティづくりに向き合えばいいのか」をアクションしやすい形でご紹介。

コミュニティは「誰かのために」あなたがつくるものではなく、「誰かと一緒に」つくるもの

https://press.stripe.com/get-together
Let's make a community WITH them. Not FOR them.

まずは、あなたが一緒に行動したいと、長期的に思える人たちは誰か。正直に、答えよう。その後で、「この集団で取り組みつづける意義」を定義しよう。

なぜコミュニティが大事なのか。

社会資本(Social Capital)というコンセプトがある。Robert D. Putnamというアメリカの社会・政治学者が、共同体が持つ「互酬の関係性」を社会資本、という言葉で表現したもの。

コミュニティをこのレンズで通してみることで、そのコミュニティにどれだけ「社会資本が蓄積しているか」という議論をすることができる。社会資本が蓄積することで、その集団の効率さが上昇するというアングル。

コミュニティの排他性を「ブリッジ型」「ボンド型」の度合いで測る

Putnamさんが社会資本を紹介した本、"Bowling Alone"では、さらにコミュニティの性質を測る上で大事な視点が出てくる。コミュニティが持つ性質を「ブリッジ型」と「ボンド型」に分類してみる、という試み。

Bridging Mode v.s. Bonding Mode
  • ブリッジ型は、外交的。異なる視点、スキル、価値観をコミュニティ内で交流させることで、価値が生まれる。

  • ボンド型は、内向的。自分達にある価値観で共通するものを確かめあうための居場所。

(私の曲解。強者はブリッジ型のみでも生存でき、弱者・マイノリティはボンド型がないと生きていけないと感じる)

ボンド型には危険性がある。KKKみたいに、排他性が暴走して、外界を敵としてとらえはじめるようになったら、要注意。

コミュニティの排他性・交流の性質は多次元的

コミュニティは、そもそも多次元的。ある分野でブリッジ型・ボンド型の片方が大きくなるからといって、その性質だけに傾くということでもない。

意図していない「ボンド型」が起きている箇所はあるか?あるとしたら、それに「ブリッジ型」の意思を混ぜるにはどうしたらいいか?

もしボンド型があまりに幅を利かせていると感じたら、年齢、ジェンダー、経済・社会的な状況、これらをブリッジすることの意義・方法をコミュニティで話し合おう。

持ち帰って欲しいこと

コミュニティが必要だと感じ、あなたがその立ち上げに携わりたいとおもったら。下記の質問にこたえよう。

  1. あなたが一緒に何かしたい人は誰?正直に。

  2. あなたが大切にしたい人たちは誰?

  3. 興味、価値観、場所を共有している(したい)人たちは誰?

  4. 助けたい人たちは?

  5. エネルギーをもたらしてくれているのは?

そのあとは、そのメンバーがなぜ集まった方が良いのか、意義を固めよう。

  1. このメンバーがもっと必要としているものは?

  2. どういう変化をメンバーは望んでいるのか?対外的に+自分への問いかけとして。

  3. 一緒に解決したい課題、問題意識はなんなのか?

ひとまずここまで。まだ途中までのご紹介なので、続きを書ける時に書きます。

余談

この記事は「Suiko」という記事を育てるノートアプリ上で下書きしました。


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