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まとめ③『アーカイブとは何か~石板からデジタル文書まで、イタリアの文書管理』(著)マリア・バルバラ・ベルディーニ (訳)湯上良 法政大学出版局 2012年

ごきげんよう。

『アーカイブとは何か~石板からデジタル文書まで、イタリアの文書管理』(著)マリア・バルバラ・ベルディーニ (訳)湯上良 法政大学出版局 2012年。

本日はその情報のまとめとメモの第3弾である。

アーカイブズの分類方法
カザノーヴァ(1928年)
分類を最大限行っていくための最初の基準は、アーカイブの時代を考慮しながら、生きているアーカイブズと死んでいるアーカイブズを区別するものである。
簡潔にまとめると3つある。
① 現用アーカイブズ
取り扱い中の業務に関わる文書であり、頻繁に閲覧されるもの。
② 非現用アーカイブズ
しばしば閲覧されるわけではないが、いずれにせよ比較や研究を行うため請求される終結した実務に関する文書。
③ 史的アーカイブズ
いかなる行政的・官僚的価値も有しないが、文書としての価値を保持し、主に研究目的で閲覧されるすべての文書を総称するもの。

3つの各段階は独自の活動によって特徴づけられている。
① アーカイブズの形成
② 文書群の蓄積、題材の選別
③ 歴史的観点から重要であると判断された文書群の一部の永久保存

アーカイブズの二重の価値
① 文書の存在価値と行政目的での利用
② 科学的価

レコード・マネージャー
アーカイブの一生の形成される瞬間に従事する

アーキビスト
史的アーカイブズに従事する

まとめ
・権力者の貴重な遺産としてのアーカイブが市民の財産としてのアーカイブズへと変化。
・アーカイブズの特徴とは、それを作成するある団体や個人の実際的な活動の結果である。
・アーカイブズは文化財であり、それゆえに国有財産であり、それを移転してはならない。
・アーカイブズは3つの段階、すなわち、現用文書・非現用文書・史料に分けられる。これは「文書のライフサイクル」と呼ばれ、一般に明示されている過程にしたがって、誕生・発展・進化する。それら一つ一つが特別な活動によって特徴づけられる。

本日も最後までお付き合い頂き、誠にありがとう。

ごきげんよう。

さようなら。

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