自己紹介

[おまえはだれだ?] 自己紹介いたします vol.2

わたくし、ケンヨウという人間の略歴を紹介するテキスト。
第2回目は、中学からの学生時代についてです。
vol.1では、簡単な幼少期のことでしたが、幼稚園時代は本当に記憶が結構残っていて、ある意味でトラウマ、ある意味で強くなったのでしょう。障害を持つ子どもと生活をともにすることは(僕にとっては多動性障害の子との生活でしたが)、親にとっても勇気ある行動だったのではないでしょうか。

黒船は巨大で、隠れキリシタン気分なティーネージャー
入学した中学は、大学部まで一貫校。そして、なんといっても強制入寮させられた寄宿舎での共同生活が自分の大部分を作り上げたと言っても過言ではない。たぶん中学から高校の6年間は、ある意味「事実は小説より奇なり」とも言えるくらい、インパクト重視の時間。多くは割愛しますが(いずれ何かの機会に)、自分の素地を築いた学生時代。ここで、アイドルだけの人生が人生ではないことを知る。
中1〜高3の生徒が一同に生活する寮生活。ここは思った以上にカオスで、テレビもなければ、外出も週末に限られる中、身に得る情報は(カルチャー的な云々)、先輩の私生活から学ぶほかなかった。
そして、ショッキングな出来事として、いわゆるJ-POPならぬものは排除する動きがあったことだった。チャゲアスなんか聞いていた同級生は、先輩から蔑まれ、気づいたらいじめの対象なんかになっていたなんてことは、日常茶飯事だった。アイドルなんて聴いている先輩は、いるにはいたが、果てしなくこの学校における表文化から消えていた。
そんな中でアイドルなんて聞いていたら死ぬなと直感が動き、そこから僕の音楽文化は、大義名分、模索をはじめる。
最初は、学生の花形、バンド活動なんかをしている先輩の影響で、パンク(ザ・クラッシュ、セックスピストルズ、ダムドetc)を聴きあさり、同部屋の先輩からは、UKロックを学んだ(当時は90年代中頃。ブラー、オアシス、レディオヘッドetc)。そのほか、シューゲイザー(ライド、マイブラetc)、グランジ(ソニックユース、ニルヴァーナetc)、そこから、ビートルズやストーンズ、ベルベットアンダーグラウンドなんかの古いものも、よく耳にした。ある種の音楽世界旅行は、この小さな寄宿舎の中で毎日ジェットコースターのような気分。日本人なんかで許されていたのは、ブルーハーツやフリッパーズなんかのちょっとアングラ感のある音楽ばかり。テレビを賑わせるようなチャートからはかけ離れた音楽生活は、ある意味でうらやましい人もいるかもしれないが、自分の生死に関わる中では、ちょっといびつな感情が中学生の自分には、違和感があった。でも、聴く音楽ほとんどがかっこよくて、今の自分の礎は間違いなくこの時に培われたので、感謝はしている。いまだにそれらの音楽は聴くし、学生時代はこれがきっかけでバンドのような真似事もやってみたり、そこから知り合う女の子もいたし……。そして何より、いじめられなくて済んだ(これは大きい)。そして仲間も増えた。片や、アイドルはどうなったかというと、やはり辞めることはできず、さらにその愛情は肥大化していった。週末の実家でラジオあCDを聴きあさり、録画を見て、その週の予約録画をザテレビジョンを片手にしまくった。当時は、CoCoが全盛期。僕は、宮前真樹に恋をして、少しの間ベイスターズのファンになった。友人、先輩には一言も漏らさないことだけが、僕の生命線。勉強なんかよりも、音楽を愛するようになり、週末は、アイドルを愛する。そのダブルスタンダードは、今でも文化の許容という意味では、順応がはやい。
こんな中学、高校時代。僕の物語はまだ続く……。

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