[すこし詩的なものとして]0151 100マイル先の憂鬱
地下のホームがわからなくて
ウロウロしながら
人の流れについてゆく
一度は降りた階段を
また登ってみると
息がハアハアとあがってしまった
やっとのことで切符を通すと
また階段を降りる
ここはどこの駅だろう
もう目の前がどこなのか
位置情報が崩れてゆく
警音がなると
笛の音とともに扉が閉まる
奥は紫色の椅子に座って
外を眺めた
地下の暗くないホームには
地底人が(ように人たち)がたむろする
進めばそこは折り重なった世界
轟音はリズムよく明滅が闇夜を照らす
潜っては浮き上がり