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ADAUCHIで描いたガジェット「エフェクトマスク」が現実化した

拙著「未来撃剣浪漫譚ADAUCHI」で僕は様々なガジェットを創造しましたが、その中の一つに「エフェクトマスク」があります。
これは、マスクの中に特殊な器機を組み込み、それを付けてしゃべることで声にエフェクトをかけるというもの。
他人の声も出せるし、自分の声のピッチを変えたり、ノイズを混ぜたり、声紋認証を判別できなくすることも可能です。
結果的に犯罪者に多用されるという未来を描きました。

さて、先日ニュースを観ているとびっくり、なんとこの「エフェクトマスク」を開発した人が現れたそうです。

SF作家でベンチャー企業の共同創業者である安野貴博氏という方だそうです。
まず最初に言っておくと、パクられたとかそういう無粋なことを言うつもりはありません。
「ADAUCHI」は2013年頃刊行ですが、たぶんこの方は知りもしないでしょう。
仮に知ってて作っていたのなら光栄の極みです。

さて、僕がなんでそういったガジェットを10年前に想像・創造したかというと、正直なんとなくとしか言えません。
日本人のマスク好きな習性に、近未来、より発達した化学、より進んだ人間の擬態欲(自分じゃない何かになりたい)、ガジェットの”身体化”(デヴァイスが自分自身に近くなっていく)などなどをかんがみ、『マスクにエフェクトかけたら面白いかも』と考えたんだと思います。
ギタリストなのでエフェクターを想像していたのかもしれません。
それが10年経って現実化したというのは面白いですね。
欲を言うなら10年前にそれを想像していた人間がいて、そういう作品があると知ってほしいです。

ちなみに、僕が撃剣シリーズで創造したガジェットや世界で、後に現実化したものは以下の通りです。

飲食店やスーパーの無人化
ロボット接客
虫を遠隔操作する技術
大麻合法化の流れ
ゴーグル型次世代コンピューター(2024年リリース予定のアップル新型コンピューター)
AIの発達
VRの発達
車の自動運転
難民流入による治安の悪化

興味のある方は書籍をどうぞ。
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