毎年iPhoneを買い換える人とそうではない人~FACTFULNESSに納得できない~

FACTFULNESSに納得できない

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オリエンタルラジオのあっちゃんが「FACTFULNESS」の本を紹介していたので、読んでみた。

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実はまだ全部は読んでいないのだが、「格差はなくなってきている」という著者の主張がどうにも納得できない。だからこそ、実際に本を購入してみた。

著者の主張は、私なりに意訳をして簡潔にまとめるなら

・世界を先進国と発展途上国のように二分して考えるのはよくない

・例えば現在は、いわゆる先進国と発展途上国のように、富を持つ者・持たぬ者という単純な2値に別れているわけではない

・いわゆる発展途上国で原付バイクに乗っている人は、本当に「貧しい人」なのか?

・貧富の格差は減少しており、世界は良い方に進んでいる

簡単にまとめれば、このような主張である。
しかし、私は「貧富の差は減少している」ということにどうにも納得ができない。これは世界をマクロで見るのか、ミクロで見るのかで大きく変わってくるはずである。

毎年iPhoneを買い換える人そうではない人

起業家でありYoutuberでもある「マコなり社長」は、どこかの動画で「毎年iPhoneを買い替えましょう、これが仕事・生活のパフォーマンスをあげます」と言っていた。マコなり社長が、バズる目的でこれを言ったのか、本当に毎年買い替えているのかは知らない。ただ、マコなり社長であれば毎年iPhoneを買い換えるぐらいの経済的ゆとりはあるであろう。

一方で、日本のほとんどの人は毎年iPhoneを買い換える余裕はないはずである。私のYouTubeチャンネルに「僕はiPhoneもiPadも買えません。ばかにしているんですか?」という趣旨のコメントがきたことがある。もちろん、バカにするつもりはない、私はただ単に新作のiPadの商品紹介をしていただけである。(https://www.youtube.com/channel/UCAcrSHXka5i5CJdCBYKJAgA)

これが日本の現状ではないだろうか?確かに、いわゆる「明日の食事が」という人の数は減ったかもしれない。一方で、加速度的に便利になっていく現代社会では明らかに貧富の差が日本内でも起きている。

iPhoneを毎年買い換えることができなくとも、死ぬことはない。でも、周りの友達がみんな新作のiPhoneを持っている中で、自分だけ5年前のiPhoneを持っている時の精神的な辛さは計算に入れないのだろうか。(iPhone SEにこだわりがあって、あえてそれを使っているなら胸をはれるが)

流行りの服をみんなと同じように買えない高校生・大学生はどんな気持ちなのだろうか。それがきっかけで自殺に繋がるかもしれない。イジメに繋がるかもしれない。もちろん、「そんなことで、卑下するような心が悪い」という意見もあるだろう。私もどちらかと言えば、その立場である。なぜ、自分に自信をモテないのか、不思議ではある。でも、それはあくまで理想論であり、現実の人間は弱い。また、最近のリモートワーク・授業では、満足のpいくパソコン等のデバイス・ネット回線を持たない人がどれくらいるのだろうか。


FACTFULNESSは「先進国と途上国に分断されていると考えるのは、昔のデータしかみていない」というが、この著者こそSNS全盛期の今を見ていない机上の空論のように思える。衣食住は保証されていて当たり前、その上での格差は確実にある。





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