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サウナハットを作る



みなさん。

サウナに入る時、サウナハットを被ってますか?

てかそもそも、サウナハットって知ってますか?


サウナに入っていると、極々たま〜に見かけるあの帽子。

フェルト生地で、かぶると妖精みたいになれるあの帽子。


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そうです、これがサウナハットです。

北欧ではお馴染みの帽子なんです。




では、何故みんなサウナ室でこんな帽子を被っているのか。



理由は主に2つあって、1つ目は "髪の毛・頭皮の保護"、2つ目は "熱さの軽減"です。


サウナ室の中は、かなり乾燥しています。基本的に湿度は10%程度の所がほとんどです。(だからこそ、室温が100度であっても火傷をしないんです。)

さらに室温も高いため、長くサウナに入っていると、髪の水分が飛んでいき、パサパサになってしまいます。

そこで、サウナハットをかぶり、熱をカットして水分も留めることで、髪が傷まないようにしているのです。


また、サウナ室内は上部に行くほど温度が上がるため、足や体よりも頭や耳が先に熱くなります。

そのため、もう少し長くサウナに入っていたいのに、頭がのぼせてきた、耳が痛い、といった状況がよく起きてしまいます。

そこで、サウナハットをかぶることで、頭や耳への熱を軽減し、少しでも長くサウナに入れるようになるのです。


この他にも、サウナハットをきっかけに周りのお客さんと仲良くなれる、ファッションとして個性を出せる、など様々な効果がこのサウナハットにはあるのです。

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そんな魅力いっぱいのサウナハット。

実はけっこう簡単に自分で作れちゃうんです。


えーまじまじ?作りたい。。!





ということで、早速作ってきました。


まずは自分好みの型を作り、それに合わせて羊毛を重ねて、

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石鹸を混ぜたお湯をかけながら、ペタペタたたいていきます。

たたいて馴染ませ、たたいて馴染ませ、を繰り返していると、少しずつフェルト生地っぽくなってきます。

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裏面も同様に、羊毛を重ねた後にペタペタしていきます。


そして両面出来上がり、底の部分を切り取ったらもうほぼ完成。

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最後に切り口を馴染ませて、水分を絞れば、はい出来上がりです。

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今回は、スナフキンの帽子をイメージしたサウナハットを作ってみました。

これなら普段使いも全然出来そうです。



ちなみにこちら、リバーシブル仕様でして、

裏面は、銭湯をイメージしたものにしてみました。ぼく、銭湯も大好きなので。

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そうそう銭湯といえば、
日本の銭湯とフィンランドの公衆サウナには、たくさんの共通項があるんですよね。

どちらも町のインフラとして、一昔前には国中の至る所で賑わっていましたが、経済成長の中で各家庭にお風呂やサウナが普及したことで、その数はどんどん減ってしまいました。けれど近年また、その価値が再認識され始めているのがこの2つなんです。

実際にフィンランドの公衆サウナを訪れたことがありますが、どことなく銭湯の空気感と似ているんです。

地元のおじちゃんおばちゃんが集まってきて、お話をしながら寛いでいる姿は、銭湯で感じる心地よい余白の時間そっくりなんです。

だからこそ、このサウナハットには、銭湯&公衆サウナのシンボルになってもらいたい。そう今note書きながらふわっと思いました。
今度これかぶってフィンランドに行ってきたいと思います。


とにかく、今回作り方を教えてくれたタルさんと角屋さん、本当にありがとうございました!



ちなみに、このサウナハット。

所要時間は2〜3時間で簡単に作れるので、「僕も、私も、作ってみたい!」という方がいたら是非声をかけてください。

作り方覚えたので教えにいきます。




最後に、myサウナハット完成記念ということで、僕が大学1年生の時に毎週通ってサウナにハマるきっかけになった場所にサウナハットをかぶって行ってきました。

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千葉県野田市にある、「野田温泉ほのか」(元グランローザ潮の湯)です。


こちらの施設、場所柄なのかサウナーのブログなどを見てみても全く紹介されていないのですが、個人的には愛着フィルター込みだと日本一の高コスパ施設だと思ってます。

1200円で、温泉入浴から岩盤浴からタオルから館内着まで全て含まれているのですが、

なんと言っても設備の充実度が異常なんです。


アウフグースもやってくれる、ikiサウナを使ったかなり広いサウナ室。

20人は入れるんじゃないかってくらいの広さに水質深さとても良しの水風呂。水温は20度を指してたけど、たぶん17〜18度くらい。

混んでて座れないなんてことが起きない、20席くらいある外気浴チェア。周りが暗いので、夜は星を眺めることもできる。サウナ入って水風呂入って外気浴しながら流れ星を見つけた時のあの充足感、たまんないんですよ。

あとは源泉掛け流しの温泉に、毎日の代わり湯など様々。


これらが温泉エリアなのだけど、
なによりも魅力的なのが岩盤浴エリア。

岩盤浴ヨガやローズソルト岩盤浴など、計9種類もの岩盤浴が楽しめるのがまず凄いのだけど、
一番の目玉は岩盤浴エリアにある「炉」というお部屋。

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"photo by のだ温泉ほのか"


"フィンランド式サウナをイメージした岩盤浴" という説明なのですが、いやもうどう見ても岩盤浴ではなくてサウナなんです。

内装だって、ikiサウナ+木製ベンチ。アウフグースだってもちろんやってくれます。もう岩盤浴着を着ていること以外は、サウナでしかないのです。岩盤浴エリアにあるから、一応岩盤浴と呼んでるだけなんです。

そして何が凄いって、ここなら男女で来ても一緒にサウナを楽しめるんです。アウフグースの時間はかなりの温度になるので、カップル同士で汗だくになれるんです。

そんな体験ができる場所ってたぶんそんなに多くないと思うんですよね。(岩盤浴あんまり詳しくないのでもしかしたらけっこうあるのかもですが)

そしてサウナ後も、氷の部屋なるクールダウン用の場所があって、ここで充分身体を冷やすことができて、天井を向きながらぼーっと座るのがかなり心地いいんです。

冬であれば、そのまま外気浴する場所だってあります。


もう整いまくりの施設なんですここは。


そして温浴を終えた後の休憩設備まで恐ろしいほどの充実感。

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そしてどこを見ても、とにかく綺麗。

1200円という値段の中では、おそらく日本一満足度の高い施設だと僕は思っています。

是非みなさんも足を運んでみてください。



と、かなり脱線してしまいましたが、こちらで人生初めてのサウナハット体験をしてきました。


感想ですが、頭が熱くない!というのは確かにかなり感じました。
頭が全然熱くならないので、自然といつもより長くサウナに入るようになり、水風呂のキマリ具合が高まった気がしました。

また、いつもならパサつく髪の毛が、今回は潤いをキープしていました。


そしてなによりもの変化は、何人ものおっちゃんから声をかけられたことです。

「なにそれ??」「'ゆ'っての良いねえ。」「俺も作ろうかなあ。」「ここの外気浴チェア最高だよねえ。」

ちょっとした会話が生まれて、いつも以上に豊かなサウナ時間を過ごすことができたのです。

正直、これが一番の収穫でした。

サウナハットは、コミュニケーションの起爆剤になる。これは間違いないです。



是非みなさんも、myサウナハットを手に入れて、豊かなサウナライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。

作ってみたい!という方は、お声がけくださ〜い。







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