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スマホ市場に起こった危機

2日間の間に立て続けに2つの大きなニュースがありました。
また、2つともスマートフォンに深く関わる企業のものでした。

ソフトバンクの話

12/6 午後、ソフトバンクで大規模な通信障害があった。

なんと4時間半もの間、一切通信ができなくなってしまった。
日本に携帯電話が出来て20年近くが経つが、こんな長い時間障害が発生したのは今回が初という。

原因はこの記事より、

同日午後1時39分ごろ、全国のユーザーをカバーする東京センターおよび大阪センターに設置してあるエリクソン製パケット交換機全台数でソフトウェアの異常が発生したという。
このソフトウェアは9カ月前から運用しており、このソフトウェアによる通信異常は同じタイミングで海外11カ国の通信事業者でも発生していたとのことだ。

まとめると、障害が起きた理由は、
ネットワークに使用するエリクソンのソフトフェアが、古くなっていたものの、更新をしていなかったため、異常が発生してしまったこと。

そして、長時間続いてしまった理由は、
規模が大きくなったり、輻輳も大きくなり、ソフトバンク内では対処できなかったが、オペレーターのいるスウェーデンは時差の都合で、大勢の動員が出来なかったことが挙げられる。

不運に不運が重なってしまった形になる。
ソフトバンクとしても青天の霹靂のできごとである。

ちなみに最終的に社長が謝罪することにもなったエリクソン社はどんな企業なのか。

エリクソン(Telefonaktiebolaget LM Ericsson)は、スウェーデンの通信機器メーカー。移動体通信(携帯電話)地上固定設備のメーカーとして知られるほか、スウェーデン国産戦闘機JAS 39 グリペンの電子機器を手がける。本社はスウェーデンのストックホルム。(出典:Wikipedia

僕はネットワークもかじるような仕事をしているので、この障害メカニズムやこの企業については、同情的な目で理解できることもある。
でも絶対に起こしてはいけないミス。

期限切れで引き起こしてしまったミスならば、日々のメンテナンスが甘かったのが原因だろう。
たしかに、期限って案外見逃されやすいとこだから、エリクソン社も製品期限近くになったら交換の連絡をするなど周知徹底に努めなきゃだめだね。。

でも今回はソフトバンクでたまたま起こった事故。もちろんドコモも僕の使ってるauもいつこのような事件が起こるかはわからない。

庶民としては、通信が出来なくなった時にどう動くかを日々考えなきゃね。。

ファーウェイの話

中国の巨大電機メーカー 華威技術(ファーウェイ)のCFO 孟晩舟(メン・ワンシュウ)さんが逮捕された。

ファーウェイは深圳に本社を置く、中国を代表するメーカー。スマートフォン「HUAWEI」シリーズは、高性能カメラと高性能マイクロチップを搭載していることが話題になり、日本でも多く販売される人気シリーズ。

孟晩舟さんは実はファーウェイの創業者でCEOの任正非(レン・ツェンフェイ)さんの長女。次期CEOと目される人物だった。
今回、「米国の対イラン制裁に違反した疑い」で逮捕されたわけだけど、これは国家構造にメスが入るくらいの事件。
そもそも米国の対イラン制裁に違反した疑いってなんやねんって感じだけど、これは続報を待とうと思う。

GAFAの次点とも言われるファーウェイに起きた事件は日本政府も慎重になっている。
ご存知の通り、米中の対立構造でアメリカはファーウェイ製品の販売を一切行わない。それに影響を受け、韓国やオーストラリアも締め出しを行っている。

このニュースにあるようにファーウェイと、同じ中国メーカーのZTEの製品が日本の政府機関の機器からは締め出されることになった。
これから他方にもこの影響は出ると思う。

前述の通り、世界でも伸びているメーカーなので、このような締め出しは少し悲しかったりもするのが僕の本音です。。

スマホ市場に起きた2つのビッグニュース。
今後業界地図が塗り替えられる可能性も無きにしも非ず。。

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