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僕が今頑張っていること -「AVA人事部の設立」

お疲れ様です。

最近、健人って何してるの?と聞かれることが多いので、発信しようと思います。

長いです。
興味があるところだけで良いので、読んでもらえたら嬉しいです。

目次から飛べます。

Ⅰ.AVAってなに?

僕は2回生から、『立命館大学AVA』という学生団体に所属しています。

公式ホームページはこちら。⬇︎
https://www.ritsumeikan-ava.com/

そこで今僕が頑張っていることを紹介したいです。

AVAは、「共者・共学・共栄」という理念の元、大学スポーツの社会的価値の向上を目指し活動している「大学スポーツ振興コミュニティ」です。

AVAではメンバーのことを、親しみを込めて「Mate」と呼び合います。(Team mateから由来する。)

Mateは体育会所属の学生と、体育会に所属していない学生(supporter学生)の約100名で構成され、日々様々な活動を行っています。

総幹部を筆頭に、学内事業部、学外事業部、広報部、地域事業部とそこから派生し、各部活動の活動拠点を仕切る原谷支部、柊野支部、衣笠支部、BKC支部に事業部が分かれており、それぞれのアプローチ方法でミッションに挑んでいます。

そして僕は今年度から、学外事業部の部長を任されています。

主な活動は、企業や一般社団法人、NPO法人の方々と連携をとり、立命館大学の体育会生に対してセミナー企画など、有益な価値を提供することです。

そうした活動が評価され、設立3年目にして、様々なメディアに取り上げて頂いたり、二月には京都市より「京都市市民憲章推進者団体」として表彰して頂きました。

ここに挙げた写真はほんの一部です。

AVAについて質問がございましたら、ご連絡ください!

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Ⅱ.人事部設立について

さて、本題である「人事部」の設立、そしてその役割と立ち位置を説明したいと思います。

3月、僕は学外事業部所属の先輩と二人で上記の事業部に加えて、新たに「人事部」を立ち上げました。

企業における人事部の役割とは主に、「採用」「教育・研修」「人事評価」などで、企業の心臓部であると言われています。

そのため、特に海外では、人事部は組織における非常に重要なポストでありますが、その一方で日本の人事部の立場は特に日系メーカーでは低いと言われています。

日本の人事部の問題点についてはこちら。⬇︎
https://diamond.jp/articles/-/139785?page=2

これがAVAにおける、人事部の立ち位置です。

僕たちは学生団体なのでやることは限られていますが、設立に伴い、活動内容に以下の「3本の柱」を掲げました。

順に簡単に説明していきます。


◎リクルーティング機能

AVAは今年度、「ボランティア団体」の枠を超える様々な活動をしてきました。

地域事業部による数々の地域貢献活動はもとより、学内事業部によるUnited-R 企画(体育会 ✖ 体育会・一般学生・大学職員の繋がり)、学外事業部では、企業の方々とコラボし、体育会生の「思考力・競技力・学術的視点」の向上に働きかけるセミナーを企画してきました。そして広報部では、SNS、ブログ制作などで立命館大学体育会の魅力を発信してきました。

有り難いことに、様々な個人や団体の方から声をかけて頂く機会が増えましたが、活動の幅が広がるほど、一人当たりのタスク量が増え、人手不足が課題として現れてきました。

企業においても、リクルーティング(採用活動)というのは非常に重要な役目です。僕たちもSNSなどを活用し、リクルーティング戦略を広報部の方たちと一緒に考えていきます。

そして、最も力を入れていこうと考えているのが、エントリーの際に行う「個人面談」です。

企業でいうと面接にあたりますが、学生団体である以上、すこし趣旨は異なります。

この個人面談こそ、人事部の真髄です。

後ほど詳しく説明します。


◎能力開発機能

AVAでは「Mateが成長できる環境」であることを、とても重要視し、意識しています。

この「成長」とは何か。

僕たちは、成長を「スキル」と「人間力」の2つの軸で捉えています。

スキル面では、企業の方とやり取りをするビジネスマナー、企画書・議事録の作成、Slackの使い方、アナウンスの作法など、社会に出て必要な能力を身に着けるため、Mateに対して「勉強会」を企画します。

そして、人間力というのは目に見えないものではありますが、自分以外の多くの価値観を受容し、主体性・豊かな心を養える環境作りを行うことで、身につけていけると考えています。

その環境を整えつつ「キャリアイベント」などを企画し、自らの将来に向き合う機会を設け、精神的な成長に繋げていく考えです。

企業でいうと、研修みたいなイメージです。

だからこそAVAでは個性豊かなMate達が、お互いの意見を堂々と発言でき、普段から就活の話や将来の夢などを語り合う文化が定着しています。

そこには、OBや先輩の方々のサポートがあります。

AVAでスキル面・精神面で成長してくれたMateが、各々の部活に還元し、体育会に良い影響を与えてくれています。


◎モチベーション管理機能

この分野が一番複雑で難しいです。
そして僕が一番やりたいことです。

もともと企業ではない、設立3年目の学生団体。
しかも体育会と一般学生が入り混じった団体です。

勉強、部活、バイト、遊びなど色々しなくてはならない事が山ほどあります。その中でAVAの活動に取り組むモチベーションは人それぞれ異なり、時期によっても変わってくると思います。

そこで大切になってくるのは、リーダー(主に事業部長)のマネジメント能力です。

マネジメントを上手く行う上で大切なことは、Mate一人一人としっかりコミュニケーションを取ることで、性格、活動する動機などを把握しそれぞれに合ったマネジメントをする事だと思っています。

リーダーはモチベーションが異なるMateに対して、適切な声かけやタスクの振り分けを行わなくてはなりません。

給与が発生しない学生団体において、Mateのモチベーションを高める重要な要素は「人的魅力」と「やりがい」だと思います。僕は実際そうでした。その両方に直接的に関わるリーダーの責任は大きいです。

僕たち人事部は、そんなリーダー達をサポートするため、様々な人事情報を共有したり、Mateの悩みを聞き原因を探ることで、彼らがマネジメントをしやすい環境作りを行います。

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Ⅲ.なぜ今、人事部なのか

そもそもなぜ人事部をつくろうと思ったのかというと、僕が元々組織に興味があったからと言えばそれまでなのですが、現在社会でも人事部の役割は非常に重要だと言われているからです。

企業を形成する「ヒト・モノ・カネ・情報」の中で、一番の基幹となる「人材」を管理するのが人事部の役割です。

そして、経営における「人材マネジメント」の重要性が高まっています。

その背景には、国内の産業構造の変化があります。

以前までの日本では産業の主流は製造業だったが、現在サービス業がGDPの約75%を占めている。製造業では、ほぼ全員が同じクオリティーのものを同じようにつくる量産型のマネジメントが重要であった。一方、サービス業は各従業員によって提供する価値が変わるため、どのような人材を採用し、どのように育てるのかといった従業員の付加価値を高める人材マネジメントが重要になってきている。

学外事業部の部長になりマネジメントについて考えるようになった僕は、この「人材」の捉え方こそが、「組織の本質」ではないかと思いました。

だからAVAでも人事部を作って、より「Mateの成長」にコミットする仕組みを作ろうと強く思いました。

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Ⅳ.僕の仮説

高校時代、親元を離れてサッカー部に所属していた僕は、試合に全く出られない経験をしていました。

その時、「何をモチベーションに頑張ったら良いのだろう。」とめちゃくちゃ考えていた時期があります。

このモチベーション(やる気)を、マネジメントにより上手く引き出すことが出来れば、下のようなロジックが成り立つのでは? と仮説を立てました。

そして、モチベーションを高めるために重要なポイントは、「承認欲求」と「自己実現欲求」だと思っています。

これは有名な、マズローの「欲求段階説」です。

最近、なぜインスタ(SNS)があんなに流行っているのか、考えたことはありますか?

なぜベンチャー企業が就活生に人気があると思いますか?

そこには若者の「承認欲求」「自己実現欲求」の高まりが関係していると思っています。

昔はとにかくお金を稼ぎ、生理的欲求(物欲)を満たすことで、承認欲求や自己実現欲求を刺激していました。しかし現在の日本は、安全で、モノにあふれる豊かな時代になったことで、そこまで頑張らなくても低次欲求が満たされる時代になっています。

それにより、人々は「やりがい」を求め、「自分らしく能力を発揮して創造的活動をしたい。」という気持ちが強くなってきています。

あくまで僕の仮説ですが、「自己実現」や「承認」を刺激してあげることでより質の高いマネジメントが行え、モチベーションを引き出せるのではないかと考えました。

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Ⅴ.僕がやりたいこと

1- 個人面談 (徹底的に個人と向き合う)

「自己実現」つまり「理想の自分像」をサポートするために何をするのか。

人事において重要な役割の一つに「配置」というものがあります。

AVAも事業部がいくつか分かれていて、事業部によってやることが違うため、求める人材像、身につけられるスキル、事業部の雰囲気など違いがあります。

自分の「自己実現」を叶えるために、最も適切な事業部に配属させてあげることが、僕たちの第一のミッションです。

そのため、まず僕たちがすることは「リクルーティング機能」で触れたエントリーでの「個人面談」です。

この面談を行う前に、対象者には「BRIDG‐i」という、ある組織コンサルティング会社が主に就活生の自己理解を深めるために提供しているサービスを受験してもらいます。

これは僕の受験結果なのですが、自分の強み・弱み、どういった時にモチベーションが高まるのかということが数値化され、見ることが出来ます。

これをもとに面談を行うことで、僕たちだけでなく本人も客観的に自分の特性を把握することが出来ます。そして、「AVAに入ってどうなりたい?」「どう成長したい?」という内容の質問をして、そこを徹底的に深堀り引き出そうとします。正直まだ考えれていない人がほとんどですが、面談を通じてしっかり考えてもらうことで、加入した後の成長率が全く変わってきます。

これらのデータと実際会話してみて思ったことなどを議事録にまとめ、代表や配属先の事業部長にシェアします。

すでに所属しているMateについては、これから徐々にコミュニケーションをとる機会を設けていきます。


2- エンゲージメント(満足度)調査

近年企業の人事部で注目され、続々と導入されているのが「HRテクノロジー」という技術です。

簡単にいうと「最先端のテクノロジーを使って人事関連業務を管理する手法」のことです。

最大のメリットは「満足度の数値化」です。

AVA人事部でも、こういったソフトを使って、Mateのエンゲージメント(満足度)を測定し、その変化を調査していこうと思っています。

これは、リンクアンドモチベーションが主催する、「モチベーションアワード」で優秀賞を受賞された企業のデータです。

見て分かるように、モチベーションと業績は相関関係にあります。

だからこそ、AVAでもMateのモチベーションをデータ化し課題に取り組むことで、成果につなげていきたいと考えています。

これからはITの時代です。

現在、HRテクノロジーサービスを展開している、ある有名なベンチャー企業の方のご協力で、AVAに導入する方向で話が進んでいます。

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Ⅵ.目指すゴール

最後に、人事部が目指すゴールについてです。

人事部は他の事業部とベクトルの向きが違います。

他の事業部が、主語(ターゲット)が「体育会」のように組織から見てベクトルが外向きなのに対して、人事部は主語が「Mate」なのでベクトルが完全に内向きです。Mateの成長を実現する環境を作ることで、組織としての成果に貢献します。

つまり、「One for All , All for One 」の組織です。

1人は組織の目標のために、組織は1人の成長のために寄り添える組織にしたいのです。

その結果、個で戦える強い組織になり、一人一人が社会に出て活躍できる人材になってもらえたならこれ以上の事は無いです。

学生団体レベルで人事部を設置している団体は聞いたことがありません。

僕はAVAを「日本一成長できる学生団体」にしたいです。

正直、まだまだ各支部まではマネジメントや理念が上手く浸透しているとは言えません。人事部として今年一年、各支部レベルまで成長できる環境を浸透させることが一つの目標です。

個人的にも将来、
こういうお仕事をしたいと思っています。

試行錯誤しながら頑張って参ります。

もしこれを読んで、AVAに少しでも興味が湧いた方はどしどしご連絡下さい!体育会に興味がある方はもちろん、成長したい気持ちが強い方は全員ウェルカムです!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

#立命館大学 #AVA #人事部 #大学スポーツ

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