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きっとあなたも繊細さん。

こんにちは。
都内でフリーランス映像ディレクター
(SNS Contents Creator)をしているkentoです。


このnoteでは、
いつか会社を辞めてフリーで仕事をしたい
・少しでもワクワクした人生を歩みたい



そんな方々に向けた記事を毎週土曜日に更新しています。


今回は「きっとあなたも繊細さん」というテーマで、
HSP専門カウンセラーの武田友紀さんが書かれた話題の著書『繊細さんの本』を要約し、僕なりの意見も添えて綴っていこうと思います。



ロンブーの田村淳さんや、オリラジの中田敦彦さんがSNSで紹介して結構話題になっていたのでご存知の方も多いかと思います。


では、さっそくいってみましょう。


最初に

この本を一言で説明すると、「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたままラクに生きる方法」を描いた本です。


僕自身も人の表情や態度にとても敏感で、すぐに相手が何を考えているのかと考えてしまったりと、人に消費をしてしまうことがよくあります。
また、人が感じないような雑音や臭いにも僕には大きなダメージになることも多々あります。


このように「繊細さん」な僕もこの本を読んでみて、この感性ってこんな捉え方があるんだとか、前向きにどう付き合ってどう生かすのかなど、すごく参考になった本です。


反対に、繊細でない方=非繊細さんの方も、世の中にはこんなことで苦労してる人もいるんだな程度に、温かくこの記事を読んで頂ければ幸いです。きっと「繊細さん」との付き合い方や見方が変わってもらえるかなと思います。


繊細さんとは?

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作者によると、繊細さんとはアメリカの心理学エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっています。

このHSPという生まれつき繊細な人は5人に1人の割合で存在し、繊細な人と繊細ではない人では、脳の神経システムが生まれつき違いがある。
決してネガティブなものとか、病気的なものではないと筆者は述べています。


光や音、気温などの環境の変化や対人の感情など、脳のシステム上、人一倍に繊細に感じてしまう人が5人に1人の割合で存在するということです。
SNSでも共感の声が多いと話題になるほど、意外にも「繊細さん」って多いんだなと感じました。


また著者は

背の高い人が身長を縮めるのができないように、繊細な人が「鈍感になる」「気づかずにいる」ことはできない。
生まれつき繊細な人が鈍感になろうとすることは、自分自身を否定することであり、かえって自信や生きる力を失ってしまう。

と述べています。


この繊細さんの感じる力は人間関係や仕事において、このような特徴があります。

・相手の感情を察しやすい
・その場の空気や雰囲気を感じやすい
・慣れてない人といると疲れやすい
・周囲に機嫌が悪い人がいると緊張する
・細かいことに気にしすぎて仕事に時間がかかる


などなど。どれもひしひしと共感できます。
他にも大人数の集まりではたくさん気を使い、社交性を振りまき、帰った後にどっと疲れがくるなんて人も少なくないんじゃないかなと思います。


それらは素の自分ではなく、繊細だが故に場の雰囲気を大事にする殻を被った自分になってしまうことが多いからです。


しかし、人間関係の基本構造とは、「表に出している自分」に合う人が集まってくる、というシンプルな事実です。つまり「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまうのです。



そんな基本構造を踏まえて、繊細さんは人との付き合い方をどうすれば良いのでしょうか?
この問いに対して、本書ではいくつか書かれていることを2つほどピックアップしてご紹介していこうと思います。


①嫌われてもいいから
少しずつ素の自分を出すこと。

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素の自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まって人間関係がラクになります。


例えば、今まで相手の気持ちを優先していた人に対して、「自分の意見を持っているあなたが好き」「感情豊かなあなたが好き」と自然体のあなたを好きな人が周りに集まるようになります。


これまで強く自分を押さえ込み、相手を優先してきた人が自分の意見を言い始めると「人間関係の入れ替わり」が起きり始めます。
→本当はあなたに合わない人たちが去るという健全な自然の摂理


また、これまでの人間関係の中でも、「そんなふうに思ってたんだ、どうしたいか言ってくれて嬉しい。」と、あなたの気持ちや意思を尊重する人やあなたを大切にしてくれる人が残ります。
素を出すにつれてこのように人間関係の入れ替わりが起こり、のびのびと自然体でいられる関係が増えていきます。



②相手の気持ちはどこまでわかるか考える。

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繊細さんは誰かがイライラしているとすぐにわかる。
と相手の感情を察することが得意です。

しかし、そのわかるは意外と外れていることがある。
→わかるのは怒ってイライラしているという相手の感情まで。しかし相手がなぜいまその感情になっているのか?という感情の理由を正確に当てることはできません。


例えば、「自分は仕事が遅い」と思っていると、上司がイライラしている時に、「自分の仕事が遅いから上司がイライラしているんだ。」と思ってしまうのが繊細さんです。
だが、相手に確認をしたら別のことでイライラしていたなど。
意外と認識のズレってあるということです。


このように自分がわかる範囲というのは、相手がイライラして見えるという表面的な事実だけで、なぜイライラしているのかという内面的な要因は当の本人に確認してみないとわからないということです。

ということを一旦冷静に考えるだけでも、人付き合いや集団生活がスッと楽になると述べられています。



では最後に、そんな繊細という個性を前向きに受け入れ、最大限に生かすために、繊細さんに共通する5つの力というものをまとめていきましょう。


繊細さんに共通する5つの力

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1.感じる力

繊細さんは人間関係や仕事において、感じる力が人一倍強いです。
例えば、人間関係において、聞き上手で相手の話を深く受け止めながら聞くことができ、相手の良いところを見つけるのが上手いです。

仕事においては、リスクを察知する能力が非常に高く、プロジェクトを進めていく中で、他の人が気づかない小さな改善点に気づくのはいつも繊細さんです。



2.考える力

繊細さんは物事を深く考察することができます。
当たり前になっていることに疑問を抱き改善することができ、大きな問題からちょっとした不便まで、独自の視点で改善点を見つけて考察し、改良することができます。



3.味わう力

繊細さんは「いいもの」を受け取り、深く味わうことが得意です。
また、味わったモノをアートや音楽などクリエイティブに出力することも得意なので、クリエイターに繊細さんが多いかもしれません。

感性が豊かで、会社に行く途中に空を見上げて光がきらめき空気が優しくて、薄い青が何色にも見えたり、映画の予告を観て優しい世界観を感じとり涙ぐませるなど。

世界の美しさや、人の暖かさ。「いいもの」を受け取り深く味わうことは、繊細さんの得意技。そして大事なところをぎゅっと濃縮にて表現を生み出す能力が高いみたいです。



4.良心の力

繊細さんは信じることに真摯に取り組みます。
自分の納得した相手との義理人情や誠実さを大切にします。

この人は親切そうだと周りの人もわかるので、よく道を聞かれたり、人によく頼られるのもの繊細さんの特徴です。

また、人間関係のみならず、仕事でも良心的。
自分が納得できることと相手が誠実であること、その両方を大切にします。なので、接客業の方などは、自分が心から良いと思う商品を扱いたい。そしてお客様には必要なものだけを勧めたい。売り上げを上げるためにお客様に、とって不要なモノを売るのは嘘をついているような気がして嫌だなどの感情が芽生えることが多々あります。



5.直感の力

繊細さんの直感はかなり鋭いです。
人間関係においては、繊細さんの第一印象はなかなか正確なことが多い。
「なぜかわからないけど、そんな気がする」「見た瞬間にピンとくる」など、繊細さんは感性や直感が優れています。

また、仕事において問題点や本質を見抜くことが得意で、ものごとの本質にすぐにたどり着きます。
部下を抱えるマネージャーは「朝会社に行ってチームメンバーの顔を見ると調子がいいかどうかすぐにわかる。」など、直感でミスしやすそうだなと感じフォローをすることができることも。




はい、以上が繊細さんに共通している5つの力と本書で綴られていました。

今まで繊細なことって比較的ネガティブなことだと揶揄されがちだと思っていましたが、こんなにも前向きにプラスに捉えることができる素敵な特性なんだなと改めて考えさせてもらいました。


最後に


というわけで、『社会人に伝えたい。読書の大切さ。』というテーマで書いていきました。

著者の武田友紀さんも述べていますが、自分のままに生きるということは、繊細さを含めて自分を肯定し愛すると言うこと。
自分にとっての「嬉しい」「楽しい」「心地いい」「ワクワク」をコンパスに人や場所、物事を選んでいきましょう。


過度な気遣いをせずとも、ごく自然な気持ちから周りの人に優しくできる、良い人間関係を築けるようになります。
また、繊細さんはこの世の中にたくさんいます。応援してくれる人もまた、たくさんいる。繊細さんも非繊細さんもお互いを尊重して楽しく過ごしていきたいですね☺︎



ではまた!

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