幸せの仕組み
人間は幸せを求めて、不幸を遠ざけようとしますが、
「幸せ」だけでは「幸せ」を感じれないのが人間です。
この世界は相対性(比較)の世界なので、
何かと何かを比較する事で、より強く認識して感じる事が出来るからです。
つまり、幸せ(満たされている状態)を感じたければ、
不幸せ(満たされていない状態)が必要になります。
例えば、温泉に入って「気持ち良い〜♡」と感じる為には、
「温泉に入っていない時間」が必要ですよね。
ずっと、温泉に入っていたら、飽きてきて、気持ちよさを感じれなくなりますから。
それと同じで、
幸せ感じるには、幸せじゃない時間が必要なんです。
幸せの中に居続けると、幸せに飽きてきて、幸せを感じれなくなるからです。
なので、「人間が幸せだ!」と感じる前には、必ず不幸(満たされない状態)が存在します。
日常生活で例えるなら、
「雨の日」があるから「晴れて幸せ」と思える。
「会えない時間」があるから「会えて幸せ」と思える。
「空腹の時間」があるから「ご飯が食べれて幸せ」と思える。
こんな風に、僕らが日常で「幸せ」と感じる前には、
大なり小なり、不幸(満たされてない状態)が存在します。
「幸せの始まりはいつも不幸から」なんです。
この事を、人生に置き換えて考えてみると、
「不幸な人は、人生で一番幸せになれる可能性を秘めている状態」
ということ。
不幸な状態とは、「一番幸せになり時」なんです。
例えば、
裕福な家庭で育ってきた人には、「お金がある幸せ」を本当の意味では理解できません。
ずっと健康に生きてきた人には、本当の意味で「健康の有り難み」を知る事はできません。
人に愛される事が当たり前の環境で生きてきた人は、本当の意味で「人に愛される幸せ」を知る事はできません。
「不幸」が「幸せ」を教えてくれて、
「愛じゃないもの」が「愛」を教えてくれる。
「2つの両極があるからこそ、より深く幸せを味わえる」
それが人間の「幸せの仕組み」です。
という事は、ですよ?
これまで、あなたに嫌われたり、文句を言われたり、避けられたりしながらも、
それでもあなたに、
「陰で幸せをもたらしてくれていたもの」はなんでしょう?
あなたが、これまでの人生で本当に、感謝すべき存在、出来事はなんでしょう?
悪魔の顔をした天使がいたかもしれません。
悪役をしてくれたヒーローがいたかもしれません。
不幸な出来事のお陰で、手に入った幸せがあったかもしれません。
その事に気づいた時、
幸せと不幸の「両方の経験に価値がある」
と思える時が来ますよ。
そして、人生がもたらしてくれた、
「偉大な愛」に気づく事でしょう。
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