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【映画】『東京クルド』をみて

少しだけ時間があったので、久々に映画を観ました。

内容は、難民として日本に逃れてきたクルド人のドキュメンタリー。

家族で日本に安全を求めてきたけれど、待遇は最悪。
流暢な日本語に加えて複数の言語を話せる、主人公の青年2人。
能力は高いのに、難民認定されないというだけで、仕事もできず、進学先にも受け入れてもらえない、不遇な生活を送っています。
2人ともめちゃくちゃいい人なので、
みてて辛くなります。

彼ら以外にも、収容されて家族とバラバラにされる人。いつ強制送還されるか分からない、と脅される人。日本で生まれ、日本で育ったにもかかわらず、国籍をもらえない子供。
出てくる難民みんなが、平等に受ける理不尽。

映像に出てくる、入管の建物の形態がパノプティコンのようで、
しかもここに外国人が収容されている事実を知ると、
なんだか恐ろしさを感じました。

パノプティコン【panopticon】
英国の哲学者・法学者ジェレミー=ベンサムが考案した円形の監獄。中心に監視塔があり、そのまわりに独房を放射状に配したもの
(一部抜粋)   weblio辞書

外国人から見ると、
こんなにも修羅の国だったとは…

トルコに残って、命の危険に家族を晒されるか、最悪な待遇でも、安全な日本にとどまり続けるか。
どちらの選択も辛い。


この映画を観て、難民は遠い国の話ではなく、
僕たちの身近な出来事だと感じました。
日本国籍のない人に冷酷な日本。
でも国籍を持ってる僕だけど、この社会では
明日は我が身かもしれない、という思いもよぎります。

日本に住むだれもが、
等しく生きていける社会を願うばかりです。

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