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Kentie 「心配いらない」セルフライナーノーツ

12月1日に配信でリリースした、私の所属するバンド、Kentieの心配いらない。是非聴いていただきたい作品となっております。

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それぞれ配信サービスはこちらから。
https://t.co/a31Y97n0lM?amp=1

高音質版ダウンロードとブラウザでの視聴はこちらから。
https://kentie1.bandcamp.com/album/--2

このアルバムの魅力は、ノーザンソウルDJのuCijimaさんのこのtweetが全てと言えるのですが、


 セルフライナーノーツ的に、自分解説をしてみようと思います。
バンドメンバーそれぞれの印象や感想はあると思うのですが、ここでは杉山の考えということで一つ。

 まずデータ的な話です。このアルバムは、バンドにモナコさんが加入してから2019年までライブで重要なレパートリーの5曲と完璧な新作3曲で構成されています。2020年1月26日に吉祥寺Ichibeeにてライブレパートリー5曲を録音するところから制作がスタートしました。Ichibeeの大きな協力で機材、場所、RECの手配をしてもらい自分たちでセッティングし当然ライブでドラムのサポートをしてもらっている、永野大輔さんにドラムを演奏してもらい、現場でのアドバイザー的に中村ジョーさんを迎え制作がスタートしました。

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 また、その他3曲は、杉山、馬場の自宅と都内のリハスタでRECし、ミックス・マスタリングは杉山が自宅でしていたのですが、コロナ現象が起きてしまい、ライブ活動も腰が重くなり「リリースしてもな〜」と拗ねていたのですが、せっかく録音したのだからということで、配信でリリースすることになりました。一人でも多くの人に聴いてもらいたいというのが本望ですが、一人でも聴いてくれる人がいればこっちのもんよって感じです。

 では各曲の解説になります。

1.熱風
最初は、ファンキー熱風という曲名だったのですが、いつの間にかファンキーがなくなってしまいました。実質馬場くん、ニボシくんとスタジオで3人で作ったと言っても良い曲です。サウナアンセムを狙ったノリの良い曲で、馬場くんのダブルのベースソロ、大ちゃんの短いながらも印象的なドラムソロ、モナコさんのミニマルでハウスっぽいピアノフレーズが独特の中毒性を持っています。終わりのラップは録音中に思いつきで提案し収録するという思いがけないお楽しみとなっております。

2.心配いらない
アルバムのタイトルトラックです。データによりますと、2019年の5月23日に最初のデモが完成してメンバーに共有しています。こういったミドルテンポのダンスナンバーやワウワウギターの感じがやりたいと思い作った曲です。デモの時点でモナコさんが弾くシンセはクラビネットでしたが、シンセに変えた事でグルーヴ感が増しました。ちなみにファズギターが印象的なアレンジもありましたが、アコースティックギターとチェンジ。この曲の録音でモナコさんは頭を振り繰り返しのフレーズを熱演!
夜遊びや音楽を存分に楽しんで欲しいという気持ちで作った曲ですが、コロナ現象を経ていつか心配なく楽しむことができたらという思いになりました。

3.ギターと恋人
杉山弾き語りのレパートリーだった物を、バンドのメンバーの力を借りて完成した曲です。この曲は都内リハスタにて録音されました。モナコさんの力強いエレピと一聴フォークソング風ながらグルーヴィな馬場くんのベース、スライ&ファミリーストーンズな気分のリズムボックスがストレンジで良い出来になりました。シンセのソロは杉山の演奏。ギターと恋人じゃなくて、包丁とマンジュウでも自転車と友人、酎ハイと先輩でも組み合わせはなんでも良いのだけど、最高の組み合わせで世の中よく見える事ってあるのよね。

4.ハワイに行きたいな
憧れのハワイ航路。ハイサイおじさんとエキゾチカ。トロピカルな気分。杉山自宅での録音。コーラスパートは次の曲への導入と言えます。

5.サマー・セーター
このアルバムでは熱風の次に古い曲です。友人にバーで吞んでいた折、古着屋でサマーニットを買った杉山に、「サマー・セーターで一曲書きなよ。」と言われ帰宅して作った曲です。弾き語りの音源を馬場くんとニボシに共有してイメージ伝えてヘッドアレンジで出来た曲です。モナコさんが加入し、大ちゃんのアドバイスで若干ビートが変わり、コーラスパートが生まれ現在の形になりました。
イチベーでの録音にアコースティックギター、エレキギターのリード、12弦ギター、パーカッション類を別で録音。
ナイアガラサウンドを目指して制作したトラックは、なんとも面白いロウファイポップとなりました。

6.流星にのって
中村ジョーさん作詞作曲の提供曲。バンド結成時ジョーさんに、「こうこうこんなバンド始めました、よかったら曲を提供してくれませんか?」と図々しくオファーし、頂いたライブなどでも人気名曲です。自分では思いつかないコードワークと歌です。ジョーさんアレンジのデモを元にバンドでライブを繰り返して変化してきた曲でもあります。ピアノが入ったことで全体に余裕が生まれこのようなサウンドになりました。

7.夜の鳥
2018年の2月から11月に渋谷のLamaiというバーでほぼ毎月で開催されていた「夜の旅」というイベント、The Mouseの名曲夜の鳥から取られたイベントで、野戸久嗣さん、Ahh! Folly Jet、塚本功さんなどの豪華な出演者に混じって毎月レギュラーで弾き語りをさせて貰っていた杉山。イベントが惜しまれながら終わり、追悼的に作ったのがこの歌です。もちろんこのイベントにマウスも出演しており、本人公認で同名異曲となりました。歌詞の素敵なバーはもちろんLamaiです。ちなみにアルバムジャケットやアーティスト写真の撮影場所はこのLamaiです。
この曲もライブハウスやクラブで遊ぶ人を歌っているのですが、こういう人たちのアンセムと言える曲と言えます。少しサイケデリックなアレンジと綺麗な歪みのギターソロは、GibsonのSGを借りました。

8.君と僕
フォーキーなこちらも都内リハスタにて録音。モナコさんの教会のオルガンのようなサウンドと杉山のマンドリンがブリリアントですね。普通のラブソングです。

 聴く人それぞれにそれぞれの思いや感想を持って楽しく聴いてくれると嬉しいです。
おおよそ30分のポップスエクスペリエンス。
ぜひお楽しみ下さい。


2020年12月1日リリース

All Song Written by Kento Sugiyama expect 流星にのって written by Joe Nakamura

- Kentie are
Kento Sugiyama : Guitar, Mandorin, Synthesizer, Programming, Percussion, Vocal
Hiroki Baba : Bass Guitar, Vocal
Monaco : Piano, Organ, Synthesizer, Vocal

- Guest Musician
Daisuke Nagano Drum Kit
Mrs.S Guitar, Vocal

-Chief Audience
Joe Nakamura

- Recording Engineer
Takehito Enomoto
Kento Sugiyama

- Mix and Mastering
Kento Sugiyama

-Recorded at
Kichijoji Ichibee

-Design
Kento Sugiyama Design Works

-Photograph
Daigo Tsujii
Chan

-Special Thanks
Daigo Tsujii, Yoko Nagano, Mouse, Hisatsugu Noto, Yohei 'Niboshi' Muramatsu, uCjima, Kichijoji Ichibee, GOK Sound, Lamai and everybody who listen our music.

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