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自分の目で見て、聞いて、経験する。

白神山地と聞いてパッと場所と風景が出てくる人は、何人くらいいるのでしょうか。

私は、正直言って全く知りませんでした。そんな私は、6月17日〜27日まで、青森県鯵ヶ沢町にある世界遺産の白神山地でボランティアをしてきました。

白神山地は「人の影響をほとんど受けていないブナの原生林」として1993年に世界遺産に登録された場所です。

行ってみるとそこには自然の豊かさと人の魅力がたくさん詰まった、一言では言い表せない最高の場所でした。

もう本当に、白神山地は最高の場所です!!!!!

ここからは私が白神山地ボランティアに至る動機から、参加中に感じた事などを自分なりの言葉で書いていきたいと思います!

なぜ白神山地に行くことになったのか

行こうと決めたのは今年の3月の事でした。

当時の私は、自分の送る毎日に全く納得いっていませんでした。私は今も「毎日を全力で生きて、最高にしたい。」本気でそう思っています。

ただ、あの当時は少し、悩んでいた時期でもありました。

「今自分が身を置いている環境の居心地が良すぎて、どこか依存してしまっている。新しい事を求めていない。」

という状況でした。そんな自分に何か変わるきっかけを作りたい。そう思ってからこのボランティアを決めるまでは早かったです。

私は自然が大好きでした。虫は大の苦手ですが、、

自然の中に自分の身を置くと、自然の中に自分がいて、風の音、木が揺れる音、川の流れ、森の風景すべてに意識が向いて沢山刺激を受ける印象がありました。

大学生になってからあまり自然を感じていなかった私はこの機会に自然を通じて何か学びたいとそう思うようになりました。

そこで見つけたのが白神山地のボランティアでした。詳しく見てみると自然を守る活動をしている団体で自然を守る活動をするらしく、私には非常に魅力的に映りました。

すぐに申し込んで受け入れが決まりました。

白神山地のボランティアスタート

6月17日、青森県の鯵ヶ沢駅で参加者全員が集まりました。全部で5人。生まれた土地も、育ってきた環境も違う5人でした。

二人は中国出身で日本に留学に来ていて、他の二人はそれぞれ沖縄、栃木出身で1年間、世界各国に行くプログラムに参加していました。

全く違う目的で同じ場所に集まった5人。集まった瞬間からワクワクが止まりませんでした。

ボランティアはNPO団体「白神山地を守る会」に受け入れてもらい、活動します。活動の内容は木を植える「植樹祭」の準備運営に加え、白神自然学校の敷地内での活動がメインでした。

ここで出会ったのが団体の代表である永井雄人(以下:永井さん)でした。

10日間、永井さんを筆頭にボランティアのメンバー、永井さんの想いに共感して協力している方々から学ぶことがたくさんありました。

永井さん

自分の目では見ることが出来ない光景のために

活動のメインである「植樹祭」では100名以上の参加するイベントで青森県内の高校大学、企業など様々な人が参加します。

その活動を20年間も続けている永井さん。ブナを植え続けて白神山地を守る取り組みをしています。

知らない人も多いかもしれませんが、ブナは、大きくなって実を作るまで100年かかります。

正直、人の寿命から考えても100年後のブナを見ることはなかなか厳しいと思います。

わたしはこの事実を永井さんから聞いたとき、驚きました。

「自分が白神山地を守るために行っていることが自分の目では確かめられない。」

でも、永井さんは「それでいい。」とおっしゃっていました。

そして続けて、

「確かに自分で植えたブナを自分の目で見ることは出来ない。でも、自分の想い、白神の魅力を後ろの世代に伝えることが植樹祭を通して出来る。植樹祭を通して白神のことを知ってもらって、どんどん後ろの世代に伝わり続けることが出来れば、白神は忘れられることはない。いつまでも白神山地の土台は人だと思ってるから。」

この言葉を聞いて、本当に、心が熱くなりました。自分はこれだけ誰かの為に、ましてや自然の為に自分の人生を「与え続けられるのか」本気で考えました。

ここまで人生を懸けてやっている永井さんを、月並みだけど、本当にカッコイイと思いました。

自分も自分の人生かけてやりたいと思ったことは本気でできるように、今から準備していこうと、改めて感じた瞬間でした。

今、この瞬間を生きる

ボランティア2日目の夜、ボランティアのメンバーで自分の事について話していました。

そこで中国からきた一人の参加者が言っていた言葉でとっても印象的だったのが、

「私は正直、将来の夢とか全く考えてない。将来は今の連続の結果だから。私は今この瞬間を生きる。歩くときは歩く。食べる時は食べる。ボーっとするときはボーっとする。」

この言葉、当たり前のようで当たり前じゃないとっても素敵な言葉だと私は思いました。

大抵は日常の中で何となく歩いたりして、「歩く」という行動に意識を向けることがあまりない様に感じます。

一歩一歩確実に、しっかり歩く。自分がいま生きて行動しているその一瞬一瞬に意識を向けている。

この姿勢はあまりみんな持てていないのではないでしょうか?

ここには、日々を惰性に過ごさないヒントが隠されていると思います。

このボランティアに参加した中国の二人はとっても日本語が上手でした。

この二人が日本語を一生懸命勉強したから私は今コミュニケーションが取れている訳で、二人が日本語知らなかったらこんな学びは無い。

そう思うと、本当に二人には感謝してもしきれなくて、コミュニケーションの壁を溶かしてくれたからこそ知れたことが山ほどありました。

人との繋がりは自分の振る舞いから

活動していて永井さんの周りにはなんでこんなにも人が集まってくるのだろうか、とても不思議で仕方なかったです。

また、話を聞いていても日本国内外問わず人脈があって今まで関わった人の中で一番の幅でした。

10日間一緒に過ごしていると、分かったことがあります。

永井さんのやっている白神山地を守る活動への共感はもちろんのことながら「人柄」「想い」に集まっているのだと。

永井さんの人生観であったり、今までの経験を聞けば聞くほど、力になりたい、そう思える人でした。

これは1日やそこらで培ったものではないと感じました。

自分が正しいと思ったことを全力でやり続けた結果自分というものが形作られて、そこに人が集まってくる。

もちろん失敗もあったけど、挑戦しなかったら失敗も何も残らない。壁は絶対にあるから、それを逃げずに超えていく。超えた先に、自分のしたいことが広がってるから。健太にも絶対できる。

永井さんはそう言ってくれました。

行動の中で人との繋がりは生まれていく。

私自身も行動を重ねて、自分の想いに共感してくれる人が周りにいてくれるような、そんな人間になると決めました。


これからの中道健太

10日間は、濃すぎました。

10日間、正直自分はまだまだだと
感じる場面もありました。

自分の想いはまだまだ抽象的で具体性がない。
自分の想いを形にすることは簡単じゃない。

自分にはどれだけの力があってどこまで行動に
移せるか、不安にもなりました。

でも!!!!!

今自分にとってもワクワクしています!!

自分の在りたい姿はまだ抽象的だけど、その余白を持たせつつ、自分がしたいと思ったことをどんどん行動に移していけば、最高の人生で居続けられる気がします

自分の人生一度きり。

このボランティアで沢山の人と出会えたこと、自分の想いを年の離れた人たちに聞いてもらえたこと、最高の経験になりました。

白神山地、とってもお勧めです!自然の中で人の魅力を思う存分感じたい人は、行ってみてください。

ブナの木々
青沼
薪割り


最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

もっともっと自分の気持ちを言葉にすること、書く事、やっていきたいと思います。



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