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写真の登場が美術に与えた影響

以前「美術界における写真の衝撃」ということで写真が登場することにより、見たまんまを描く必要性(需要)がなくなり、さまざまな表現手段が生まれたというような話をしました
今回、自分の頭の整理のために1750年〜1940年ぐらいの美術の潮流と写真の歴史、ヨーロッパの歴史を外観する図を作ってみました。

やっぱり銀塩写真が登場してから肖像画の需要は激減(しかも革命がおきてパトロン貴族がいなくなってきた)。それでも屋外の風景や動きのあるものは当時の写真には向かず、また初期はカラー印刷の技術もなかったため、それなりに画家の仕事はあったんだろうなと思います。
ところがカメラフィルムが発明され短時間の露光で写真が撮れるとなるとわざわざ画家に発注することも少なくなります。
そうすると、何を描くのか、どう描くのかが重要になってくるでしょう。写真にはできない表現を求め、抽象画へ、今日のコンセプト重視の美術へとつながるのでしょう。


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